葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round147!!
両手を臀部に廻して、しっかりと掴む。軽い彼女を引き寄せ、自分は上体を起こし、向かい合う形をとり、ストッキングごしの千鶴さんに
押し当てた。太もものあたりからの電線しを先端で拡げる。肌と伸縮する布地に挟まれて、ぶるり背中を快感がはしる。下着の横に到達した
滾り。それをわずかにずらす。まるで指先とかわらぬようにオレの分身は動いた。
「いくよ……」
「はぅ……はいっ」
吐息がリズムを刻みだした。何度も、何度でも、オレは力を取り戻すことができた。揺れて、舞って、ときに羞恥に、
ときに悦楽の色合いに染まる千鶴さんの瞳を見ていると、どうでも良くなった……オレはちゃんと彼女に心地よさを与えているのだろうか、
ちゃんと出来ているのだろうかとも思ってみたりと不安になったりもしたが、ありとあらゆることが、ほんとうにどうでも良くて……何度も
何度も小さな死を迎えた。
気がついたら……千鶴さんの胸で泣いていた。彼女は開きっぱなしの押し入れに身体のなかばまで入れていた。力任せに突き進むオレに押
されたようだ……オレは泣いていた。頭の中を沢山の理由が渦巻いていた。喜びなのか、罪悪感なのか
その涙の理由がわからなくて、さらに泣いて……
「……ごめんなさい。千鶴さん……乱暴にしちゃって……」
「甘えん坊さんですからね……耕一さんは」
乱れた髪を透かして、千鶴さんの瞳が近い。落ち着きを取り戻した呼吸。顔のあちこちにオレがこびりついている。
あれらを甘えと云ってくれる気づかいに、さらに罪悪感がつのる。
「……ごめんなさい……」
「うぅん……嬉しいんですよ。耕一さんの思うことは、私の思うことですから」
(おわる)