葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round147!!

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741名無しさんだよもん
柏木家の人々 1/6

コンコン
「千鶴さん、起きてる?」
「あ、耕一さん・・・」
「熱は下がった?」
千鶴さんが口にくわえた体温計を見る。
「38度9分です・・・」
「う〜〜ん、まだ薬が効かないのかな?」
「すみません、せっかく耕一さんが遊びに来られたのに、風邪で寝こむなんて・・・」
「気にする事はないぜ千鶴さん。俺も千鶴さんの看病出来て嬉しいし」
「え?」
「ほら、千鶴さんの猫柄パジャマなんて、普段見れないしな」
「そんな、からかわないで下さい・・・」
頬を真っ赤に染めて照れる千鶴さんは、とても年上には見えない。
「梓がご飯作るって言ってるけど、何か食べたいものでもある?」
「あ、私は・・耕一さんの作ったものが食べたいです・・・」
「え?でも、俺ラーメンくらいしか作れないよ」
「いいんです。ラーメンでもなんでも。私には耕一さんの作ったものなら、何でもご馳走です」
「はは、ありがとう千鶴さん。じゃ、ちょっと待っててね」
視界の端で千鶴さんが小さくガッツポーズした気がした。