葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round147!!

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夜に来られないんで、今出します。当方投票済み。

じゃらり…。
千鶴の耳に、金属の触れ合う音が聞こえてくる。
ぼんやりとした意識が、急激に回復する。
そう、自分は柳川と殺し合いを演じ、そして…

「気がついたか?」

いまだおぼろげな視界に入ったのは、スーツ姿にメガネをかけた男。
「柳…川…?」
「『従姉妹』としては、始めてかな?柏木千鶴。」
「何故…殺さないの…?」
「俺が望んでいるのは、お前の従弟…俺にとってもだが…耕一だ」
「耕一さんをどうするつもり!?」
「それはお前が一番知っているだろう?」口元を微妙に歪め、千鶴の額に指を当てる。
「ヤツを呼び寄せる、餌になってもらう。」額に当てた指が鼻筋、唇、顎をなぞり…
着衣の襟に指がかかったと同時に、爪だけがナイフのような刃物へと変貌する。
「その間…お前には…俺の血の滾りを沈める手伝いを、してもらうぞ」