葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round147!!

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「…ねぇ、千鶴さん。この頃、なんだか、妙に蜜蜂の死骸を見かけない?」
「そうですねぇ、庭の花に誘われて迷い込んだのかしら?」
「…あっ、もしかしたら」
耕一は天井を確かめはじめ…千鶴の部屋で徴候を発見した。
「あぁ、やっぱり」
押し入れから天井裏を覗きこむと…おそらくは換気口から入り込んだのだろう、巣をつくられていた。
「前に友達に似た話をきいたんだ。そいつのときは、もぅ自重で壊れるくらい大きな巣でさ、溜め込まれていた蜜が
押し入れに流れ込んで中をわやくちゃにされたって」
「えぇっ!?」
「うーん、今の内か…よっと、もうちょっと…」
天井裏にはい登り、全体を把握しようとした、そのとき
「い、いてっ、いてててて」
「だっ、大丈夫ですか?」
巣に近付き過ぎた耕一は身動きできない状況で蜜蜂の反撃を受けていた。
天井がミシピシと嫌な音をたてて軋み…
「う、うおっ!?」
そして、天井が割れた。

「不用心すぎますっ!」
「…はいっ、あててて」
蜜と埃と巣の欠片で、耕一も千鶴の部屋も無茶苦茶になっていた。
「ハラハラさせないで…はぁ…痛いですか? すぐにお風呂を用意しますから…」
「お風呂か…ねぇねっ、蜂刺されにはアンモニアが…ああっ、ごめんなさい、タチの悪い冗談でしたっ!」
「耕一さんのばかばかばかっ! もぅ知りませんっ! 責任とってくださいっ!」
「責任といっても…」
「耕一さんの部屋で寝ます…いいですよね?」語尾の弱く、頬を染めて…
「じゃぁ、オレはどこで…?」
「…ほんっとうに、ばかですね」
そして、埃っぽい蜜の味