葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round147!!

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「きーっ、くやしいくやしいっ。ヒロに負けるなんてー」
 いつものゲーセン。いつものように四人で遊びに来て、対戦。
 結果は、冒頭の発言のとおり。
 実は志保は随分練習していていて、「アンタが勝ったら何でも言うこと聞いたげる」とまで言い放っていた。それで負けたんだから、志保の悔しがりようも分からないでもない。
「俺にかなうはずねーだろ」
「なによそのヨユーな態度は。ムカツクぅっ。次は負けないわよっ」
「言ってろ。で、さっき『何でも言うこと聞く』って言ってたよなあ」
「う……言っとくけど、あたし持ち合わせ少ないわよ」
「じゃあ、金のかからないことにするか」
 浩之が、にやりと笑う。
「何?」
「そうだな、まずは俺の家で『遊ぶ』かな。あかりも雅史も今日はいける?」
「うん」
「いいよ」
 あかりも雅史も、その言葉で納得してうなずく。
「な……なによ?」
「来れば分かるって」

 浩之の家。
 四人は、さっそく浩之の部屋に。
「ね、何するの? ゲーム機でも買ったの?」
「もっと面白い『遊び』だって」
「えー。何よー、もったいぶってー」
 不信がる志保。
 そんな志保をいきなり抱きしめ、浩之はキスをする。
「……な、何するのっ! いきなり……」
 唐突なキスに戸惑いながら、顔を真っ赤にして抗議する志保。
「だから四人で『遊ぶ』んだよ」
 浩之は平然と言い放つ。