葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round147!!
志保は呟く。
「勝てないかもしれない」
臆するでもなく、ただ噛み締めるように。
「でも、負けない」
今まで、何度と無く自分を支えてくれたみんな。
そんなみんなの思いを、志保は今、その背に抱えている。
「例え勝負で負けても、真なる萌えは……みんなに支えられてきたあたしは、負けられない!」
自分を応援してくれているみんながいる。
ただそれだけで、その見かけより、細い背中にかかる重圧にも、耐えられる気がする。
最萌えトーナメント、決勝戦のプレッシャーにも。
そして……どうしても、無様な姿を見せられない奴がいる。
親友のあかりにも……“あいつ”にも。
今は素直になれないけど……いつの日か、この想いを打ち明けたいと思う奴が。
そんな事、到底無理な話だってわかっているけど。
「あたしに、力を貸して、あかり………ヒロ……!」
そして………長岡志保、入場。