葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round147!!

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177長岡志保…入場

だが、そんな彼女達と志保の差は、たった一つ。
それは……胸であった。
B86というサイズは、『微妙に巨乳』という、事実微妙な立場に志保を立たせていた。

そして与えられた称号が、『貧乳キラー』という、よくわからないもの。
それでも、志保は巨乳の一人であり……それだけで、千鶴と対立するものであった。

志保と千鶴……それは、あまりにも正反対の二人だった。
胸の大きさも、行動も、性格も、立場も、シナリオも………萌えも。
高橋シナリオの最高峰の一人と……青紫の“唯一最高”のシナリオを得た娘。

積極的で、おしゃべりで、トラブルメーカー……けれど本当はお人よしで、何よりも友達を大切に思い、
自分の気持ちに素直になれない、不器用な……友達以上、恋人未満の悪友。


何から何まで正反対の二人……その中でただ一つ、共通するものがあった。

それは『他の誰かが傷付くぐらいなら、自分だけが傷付けばいい』と……
そう思ってしまう強さであり……弱さであり……優しさであると同時に、『偽善』と呼ばれるもの。

自分の心を切り刻んで、自分だけで苦しんで……全ての苦痛を、一人で背負い込もうとして。

全然似てなくて……けれど、似たもの同士の二人で。
千鶴は、ただ微笑む。