葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round146!!
秋子さん応援で・・・1/2
今日も水瀬家の夕食はにぎやかだ。
いまや水瀬家の居候は俺を居れて2人、いつの間にかいついたあゆ・・・
毎日がうるさい。
あゆが生霊だった・・・信じられねーよねホント。
だが秋子さんはさすがと言うか・・・やっぱり名雪の母親と言うか全く気にしていない。
あゆが帰ってきた日もただ
「お帰りなさい」
とだけ言ったと後であゆ本人に聞いた。
で、夕食になると最近ではあゆが夕食手伝いを邪魔する。
いや、あゆが一生懸命なのは良く分かるんだが・・・
「止めとけ、食器と食材が勿体無い」
俺は見ていてついそう言ってします。
それに対し秋子さんの凄いところは・・・
にっこり笑って、
「がんばりましょうね」
この一言であゆの機嫌を直してしまうところにある。
正直俺は秋子さんに小さいころからあこがれ見たいなものを感じていた。
ぶっちゃけ言うと小学校のころすきだった「沢渡真琴」は秋子さんに似ていた。
そんな他愛もない事を思い出しながら。
夕食の準備とあゆの壊した食器の片づけをしている秋子さんを見ていたときにそれは起こった。
2/2
「イタっ!」
どうも秋子さんが食器の破片で指を切ったようだ。
俺はあわてて秋子さんに駆け寄りその手を引き寄せると、口の中にその指を含んでいた。
「祐一さん!?」
秋子さんのびっくりした声が聞こえる、俺の顔が熱くなるのが感じられる。
とっさのこととはいえやっちまったと正直思った。
秋子さんも気のせいかほほが赤い。
「大丈夫ですから」
と、恥ずかしそうに言う秋子さんを目の前にして俺はもう秋子さんが愛しくて、愛しくて・・・
「祐一、伴創膏持ってきたからもういいよ」
名雪のすこしトボケた声が聞こえる。
助かった、ずっとこうして居たかった気もするが正直それ以上に恥ずかしかったから。
「名雪、ありがとう」
秋子さんはそういうと俺の口から指を引き抜き名雪の渡した伴創膏をその指に巻き始めた。
気がつくとあゆが心配そうに覗き込んでいる。
「ごめんなさい」
あゆがそういうと
「大丈夫よ、心配掛けたわね」
秋子さんはいつもの笑顔で微笑んだ。