葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round143!!
(…んっ…もっと…ぉ…)
快感でピンクに染まる意識。私はもっともっと快感を得ようと、クリトリスに手を伸ばす。
(やぁあっ、ああんっ!)
体に、電撃が走ったような、衝撃。
(…んっ…あんっ…あんっ…)
指で、クリを責め、割れ目を責め。
体の中で、何かが込み上げてくる。
「あっ…あっ…わたし…わたしっ」
女の子は藤田君の腰に脚を絡め付け、喘ぎ声を高める。
「琴音ちゃんっ!」
ぶるっ、と藤田君の体が震える。
「あああぁぁぁ…んっっ!!!」
叫び声に近い、喘ぎ。女の子が、体を弓なりにそらせる。
(あっ…あっ…ああああぁぁっ!!!)
そして私も、込み上げる何かが、体の中ではじける。
快感に、もう何も考えられなくなって……
意識がぼやけ、ただ絶頂の幸福感に包まれる。
「……今日は、その…安全な……日ですから…」
「よかった…俺、琴音ちゃんにひどいことを……」
意識が、多少しっかりする。
教室の中からは、ふたりの話し声が聞こえる。
(……こんなとこで、しちゃった)
我に帰って、押し寄せる罪悪感。
(…って、それより、ふたりにバレちゃまずいじゃん!)
私は、そそくさと隣の教室に逃げ込む。
がらがらがら
ぱた、ぱた、ぱた……
二人が出て行く足音を確認して、私は自分の教室に入る。
(……ここで、H、してたのよね…)
別に何ということもない教室。
普段とは変わらない教室。
だけど、さっきまでここで、藤田君と、女の子が……
そんな事実に、私はただ、呆然とする。
(この教卓で……)
しばらくぼうっとしていたが、ふと教卓が目にとまる。
さっきの情事の舞台。藤田君が、ここで……
(………藤田、君…)
思い出すと、体の疼きがまた、ぶり返す。
……私って、こんなHな女の子だったのかな…
机の角に、私の股間を近づけて……
「あんっ!」
さっきのオナニーで火がついた身体は、容易には鎮火しない。
ダメだと思うけど、体が、止められない。
がらがらがら
扉が、開く音。
「きゃああっ!」
いきなりのことに、つい悲鳴をあげてしまう。
扉を開けて立ってたのは……
(さっきの、女の子……?)
「あら……やっぱり、まだ居てたんですね」
やっぱり……ってことは……
「あなたが見ていたことは、気付いてましたから……藤田さんは気付いてないでしょうけど」
え!?
「もちろん、あなたが私たちを見て一人してたのも……」
ええっ!?
見られていた、ということに、体がかあっと熱くなる。恥ずかしくて、死にそう。
「決して、あなたを責めようって訳じゃないんですよ」
女の子は、私に近寄ってくる。
そのまま、私を抱きしめて、キスを……って、えっ! ええっ!!?
「私と藤田さんの秘密を見られた以上、あなたも共犯になってもらうしかないんですよ」
そ、そんなーっ
「夜はまだ、長いですから……」
そう言って女の子は微笑む。妖艶さをたたえて。
次の日。
「ねえ、松本。吉井の様子がおかしいんだけど……」
「んー。わるいもんでもたべたんじゃないのー?」
「そうなのかなあ……」
「…うふふ…琴音様…琴音様……」
(了)