葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round143!!
「私の夏」 2/3
「交代。青。」無機質な声でオフィシャルが告げる。
初めて入る公式戦のコートはピカピカに光っていた。
応援の声が聞こえない。地に足がついていないようだ。
「ユカリ!!」パスが来た。
ノーマーク。
「勝負して!」右の方から声。
言われるまま、シュートをうった。きれいな弧を描いてネットを揺らす。
「うおおおおお!!」地鳴りともなんとも取れないうなりが会場をゆする。
「ナイッシュー!!ユカリ!!」ベンチでは岡田が飛び跳ねている。
「え?・・・メグミ?」驚いてメグミを見ると舌を出して笑っている。
「さっさとディフェンスしなさいよ!!速攻くるわよ!」メグミが叫ぶ。
「う、うん・・・・」戸惑いながら、ディフェンスに入った。
速い動きに翻弄されながらも、ディフェンスも何とか押さえた。
ターンオーバーを繰り返したが結局ユカリのゴールが最後になった。
・・・・・・バン!!試合終了のピストルが鳴る。
終わった・・・私の夏・・・・