葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round143!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
681名無しさんだよもん
吉井ちゃん支援SS行きます。「私の夏」 1/3

「最後まで頑張ろうよ。ねえ。」もう、ほとんど声が出ていない。
コートの中の5人はもう息が上がっている。
点差は5ゴール、残り時間は、2分を回っていた。ほぼ決定的ではある。
私の最後の夏・・・中学最後の夏。

「じゃあ、あんたが出なさいよ!ユカリ!」メグミが息を切らしながら言う。
今日は、彼女に当たりがない。ことごとく外からのシュートをはずしている。

「何言ってるのよ!?」私が出たところで勝つわけが、ない。
万年補欠だった私がこんな所に出ても恥ずかしいだけだ。
「だって、あんたは勝つって思ってるんでしょ?ならば出ればいいじゃない?」
語気が荒い。
「メグミ・・・」なんでそんなこと言うの?泣きそうになった。
「どのみち、あたしは出る気ないからね。先生、交代してください。
あたし、足ひねっちゃったみたいで動けません。早く!」
「・・・ユカリ?行けるか?」岡田の言葉に押されて、先生が聞いてきた。
・・・・・無理に決まってるのに・・・メグミ・・・なんで・・・
「さっさと行ってきなさいよ!!」いうと同時に時間がきた。
ビーーーー。
「あ、6番に替わって12番入ります。」慌てて先生が交代を告げた。
「え?本当に?あたしが行くの?」そんな・・・
「行くよユカリ!1・2・3ファイトー!」掛け声とともに4人がコートに向かう。