諸田真はまったくの無臭だった。見た目にはとても食欲をそそるものではない。
しかし、その神々しさはどこかの国の宮廷料理を思わせるものがあった。
理奈は割り箸を割り、諸田真を掴み取ろうとした。その時店主が悲鳴をあげた。
「あ、あかん。諸田真を箸で食べたら…!」
しかし、もうすでに理奈は諸田真を口の中に放り込んでいた。すると、理奈の口から太陽を直接見るような光が飛び出し、店中が包まれた。
「うわー、な、なんだ」
冬弥はたまらず眼を閉じた。光はそれが地球を75周まわるまで続いた。
「理奈ちゃん、大丈夫か?」
冬弥の目がなんとか再び視力を戻すと、その目の前にいるべき人がいないことに気付いた。
「理奈ちゃんが消えた…?」
理奈の明日はどっち?
どこかへ消え行く理奈(ちと苦しいかな(笑))
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