葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round143!!

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564諸田in京橋(4/4)
「まさか食用の諸田真がここにあるというの?」
「食用は100年に1回出ることがあるとは聞いたことあるけど…」
 2人はゴクリと唾を飲み込んだ。
「お、おじさん。この諸田真って…」
「なんや。そんなもん食いたがる人間今でもおったんかいな」
「そんなもんって…。あの、諸田真をそんなもん扱い…」
 改めて大阪の諸田真ラッシュぶりに驚く理奈。
「ワイも子どもの時はおやつやいうてしょっちゅう食わされてたけどな。ほな久々に諸田真作るか」
 店主は冷蔵庫から萎れた諸田真を取り出し、空気入れでそれを膨らまし始めた。
「諸田真ってああやって調理するんだね」
「私も本でしか見たことなかったわ…」
 膨らまし終えると、店主は諸田真を布でくるみ、そして棒で叩き始めた。
「・・・・・・・・・・・・」
 2人はその店主の一挙手一投足を逃さず見つづけた。そして、茹であがった諸田真が2人の目の前に置かれた。
「…じゃあ、私が食べるわね」
「う、うん」