葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round143!!

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556諸田in京橋(1/4)
 諸田真を通じて2人の愛をより強固にした冬弥と理奈。
そのまま東京に帰っていたはずの2人は、なぜか大阪の京橋にいた…。
「それにしても本当にオヤジのためにだけあるって感じの町ね。飲み屋とラブホしか存在しない。
若者が遊べるところといったらボウルメイトというボーリング場ぐらい…」
 努めて冷静になろうと、町並みを分析してみたりなんかした理奈であったが、
襲いくる焦燥に遂に耐え切れなくなり叫びだした!
「あー! もう、どうしてよりにもよってこんなところで財布を無くすのよ、冬弥君!」
「…ごめん」
 なぜこういうことになったのか。バイクで大阪まで来た理奈であったが、
さすがに東京に戻るまでのは気力も体力も残っていなかった(それ以前にノーヘルだった)。
しかたなくバイクはその場で中古屋に売り飛ばし、新幹線で冬弥と彰と英二と共に新大阪へ向かっていたのだが、
若い2人は諸田真を通じて思いっきり燃え上がってしまったので、
その衝動はとても東京まで堪えきれるものではなかった。
 そこで、ホテル街で有名な京橋駅でその昂ぶりを収めるために彰たちに色々言い訳して
何とか2人だけ京橋で途中下車することに成功したのだが、しかし…。
 ホテルでキーを貰おうって時に冬弥がポケットの財布を探ったところ見事にそこには何もなかったのである。
そしてもちろん、あの時相手に交通費まで欲求した理奈もお金の持ち合わせなどあるはずは無かった。
そして2人はホテルに行けないどころか、帰りの交通費までないまま京橋で立ち往生することになってしまったのである。