葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round143!!
477 :
試合開始前の風景:
…正直ね、貴方との試合、すごく楽しみにしていたのよ。
芸能界では、私は常にハンデをもらっていた。
緒方英二の妹という肩書き、楽曲をはじめとする兄さんのバックアップ、etc
そんな状態だから、本当の意味での勝負を経験したことは無かったかも知れない。
でも、この大会では肩書きやまわりの環境なんてなんの価値も無いわ。
自分の魅力だけで戦わなくちゃいけない。もっとも純粋な『萌え』を出さなきゃいけない。
そういった意味では、貴方、この大会でもトップクラスよ?」
「!…」
そんな…私なんかが、緒方さんに…
「だから、もっといい状態で試合できたらいいな、とは思ってる。
でも、いえ、だからこそ、がんばりましょう?
私たちの魅力で、大会の雰囲気をぱぁっと明るくできるくらいに」
「そう…ですね。私なんかにできるかどうか自信が無いけれど、でも、がんばってみます」
それじゃ、といってお互いの控え室に向かう私たち。
どんな結果になるかは解らない。けど
勝ちとか負けとか関係なく、試合終了の時にみんなが笑っていられればいいな。