葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round143!!

「たしかさ、昨日は試合無かったんだよね」
「あー、そういえばそうね。なんか支援が大変だろうから、って休みを入れることにしたんでしょ？」
「その割にはさ、人、多くない？」
まだ試合開始までは間がある。応援のみんなもこんなに早く来る必要は無いはずなのに…
なぜだろう、なんだか、いやな予感がする。
「なんかねぇ、昨日は投票ルール改正のための投票やってたんだって」
「へぇ、松本、よくあんたそんなこと知ってたわね。でもなんでいまさらルール改正？」
「そこまでは知らなぁい」
ひょっとして…あの事件のせいかな。
神岸さんの試合。『多重』とかいう人たちに試合を荒らされて、ひどいことになってた。
「そういえばさ、神岸さん、かわいそうだったね。」
「うん。あれでしょ。変な奴らに試合を荒らされて。支援作品を踏み越えて、やっと退場できたって奴。
　支援を足蹴にしちゃった、って泣いてたよ」
「あの試合以来、結構ぎすぎすしてるみたいだからね。あんたも気をつけたほうがいいよ？」
「や、やめてよ脅かすの」
正直、怖い。一回戦の時も怖かったけど、今回の怖さはそれとは全然異質なもの。
せっかく、こんな私を応援してくれる人たちがいるのに。
この大会、どうなってしまうんだろう。