3日目
朝、監視カメラの中の彼女の姿は昨夜と全く変わっていなかった。
私が顔を見せると酷く怯えるが、泣き出しはしなかった。
午前中は彼女の2日間のデータ解析をした。
彼女は感情が高ぶった時に強い念波を発するようだ。
特に身体測定の時は強烈で、念波遮断機がなければ研究室はかなり破壊され、
私達の命も危うかっただろう。
波形は強いがかなり不安定で、彼女の潜在能力は極めて高いが全く制御出来
ていないと推測される。
午後からは彼女の部屋に行き、簡単なテストをした。
カード当てや初歩的な念動力試験をしたが、なだめすかして同じテーブルに
座らせるのも一苦労で、極めて非協力的だった。
当然の事ながら、大した成果は得られなかった。
その後も特に変わった様子はなく、食事も一切取らなかった。