葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round136!!

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757竜風 ◆Dwind7mI
即興シチュ 1/2

ある冬の日の昼下がり。外は快晴。冬と言っても外出日和である。
そんな中、俺と名雪は。
「祐一、暇だよー、外行こうよー」
「名雪…俺の財布のことも多少は考えてくれ」
ちょっとした、口論。
こんな快晴、名雪とお出かけ。百花屋に行くことは火を見るより明らかである。
そうなるとまた俺の財布から夏目さんが一人天国へ旅立ってしまう。
「祐一の借りはまだまだ残ってるんだよー」
「今月はもう勘弁してくれ…」
くすっと笑う名雪に許しを請うように、一言。先月は出費が多すぎた。
名雪の誕生日、クリスマス。いや、これだけならまだ優しい。
イチゴサンデー、イチゴサンデー、イチゴサンデー………
「はぁ…」
思い出しただけでため息が出てくる。
俺は今まで一体いくつ名雪にイチゴサンデーをおごったのだろうか。
「祐一、暇だよー」
俺のベッドに腰掛けながら、まるで駄々をこねるように言う名雪。
ええい、しつこいぞ、と言おうとして、ふと名雪の方を振り返る。
けろぴーを大事そうに抱えながら俺のベッドにちょこんと座っている名雪。
つぶらな瞳に、健康そうな足、陸上部ということもあり引き締まりながらもすらっとした体つき。
俺の視線に気付いたのか、首を傾げるその仕草。