葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round136!!

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605『朱色の願い』その1
『コンコン♪』部屋をノックする音がする。
「はい、秋子さんですか?」
既に名雪は寝ている時間であるから秋子さんだ推測し声をかける。
「夜分遅くですみませんが祐一さん、お願いがあるのですが?」
予想した通りの人物が姿を表し突然の依頼を持ちかける。
「改まって何でしょう?俺に出来る事なら何でも・・・・・でも、試食だけは・・・・・。」
「試食?」
危ない心辺りが違って話しを元に戻す。
「いえいえ、何でも有りません・・・・で、お願いって何ですか?」
「隣町の遊園地の無料チケットを戴いたので名雪と一緒に遊びに行って貰えませんか?」
「遊園地ですか?」
「わたしの体調もようやく良くなりましたし2人には心配かけましたので久ぶりに羽を伸ばして来てください。
  あと、このチケットの出先は名雪には内緒にしてください。」
「えっと、いいんですか?」
「このチケット期限が明日までなので折角ですので御遠慮なさらないでください。」
「そういう事でしたら、土曜日ですし午後から名雪と楽しんで来きます。」
「ついでですから、最後にもうひとつお願いしてしかまいせんかしら?」
先程より深刻な顔をして話しかける秋子さん。
「もうひとつですか?」
「名雪と一緒に夕方頃、観覧車乗っていただけます?」
「はぁ?」