葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round136!!
「…………ごめん、浩之」
事が終わり、床に身を横たえる三人。
我に帰った雅史が、ふと、呟く。
「……何謝ってんだ、雅史?」
浩之はそれを聞き逃さずに、雅史に聞く。
「だって……僕…あかりちゃんに…」
「いいんだって、雅史。俺たちが望んだことだからな」
「だって……」
なおも納得いかなさそうな雅史に、浩之は続ける。
「お前、あかりのこと好きだろ」
「うん…」
「あかりはお前のこと好きだぞ」
「…うん…私、雅史ちゃんのこと好きだよ」
あかりも話に入ってくる。きっぱりと、言い切るあかり。
「でも…あかりには浩之が……」
「そりゃ、俺はあかりのこと好きだぞ。でもいいじゃねえか。お前が好きなんだから」
「そうよ。私浩之ちゃんのこと好きだけど、雅史ちゃんのことも好きだから…」
「そんなのって…普通じゃないんじゃ…」
あかりは、浩之と雅史を抱きかかえるように、腕を広げる。
「みんな好き。三人は一緒…じゃダメなのかな? 普通じゃなくったって、それで幸せだったらダメ?」
にっこり笑う、あかり。
雅史は、結局それきりなにも言えなくなった。