Key新作 CLANNAD - クラナド - part8

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「私の生まれた病院ですから」
「おねぇちゃんが聞かせてくれました 病院の屋上にあがるといつも手足をばたつかせて、母親を驚かせていたこと」
「多分、この子はお腹の中で風を感じてるんだって、そう言ってました」
「私、高いところが大好きなんです だから、私、もう決めました!」
「私の・・・今まで生きた私の思い出見渡せるからここから死にます! 死なせてください!!」
「あなたの・・・取って置きの場所なのに・・・ごめん・・・なさい」
「伊吹、お前・・・・泣いてるのか?」
「泣いてなんていないですよ でも、なんだかちょっと白けちゃいましたね 私、授業に戻ろうと思います」
「岡崎さんは三年生であくまでも受験生です のわ〜んとばかりしてては駄目ですよ」
「・・・・今日の俺はのわ〜んとなんてしてねぇよ がらにもなくずっと物思いふけてたんだ」
「・・・・俺にもなぜだかわかんねぇよ けど、お前の事ずっとずっと考えてた」
「伊吹の事ばかり考えてたんだよ!」
「ごめんなさい 風でその・・・何を言ってるのか聞こえないです」
「なんでもねぇよ、別に・・・・」
「私、もう行きます」
 風子!
「私の名前・・・・」
「今私の名前呼びました!?」
「ああ、忘れてない! お前の名前、俺はまだ覚えてる! 覚えてるよ!!」
「言いたかったのはそれだけだ! じゃなぁ!!」
「じゃぁです!!」

「俺は多分・・・」
「お前の事、守ってなんてやれないんだ」
「一番大切にしなきゃって想わなければならなかったもの そんなものですら俺は守ること、出来なかった」
「自分の何かが変わってしまうのが恐ろしい・・・・か」
「それ、俺の事かもしんないな」