Key新作 CLANNAD - クラナド - part8

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708名無しさんだよもん
「一年のCクラス 伊吹 風子 美術部に入部してます 名前言ってなかったですね」
「それであんな彫り物を・・・」
「ええ、でも可笑しいですね 私の事、聞いたりして寝覚め悪くなったりしないですか?」
「言う前に言えよ、んなこと」
「聞いたのはあなたです それに、あのぉ 私も聞きたいです あなたのお名前」
「これから、死ぬ奴に名乗たって意味がねぇ だから、言わない 今日一日、あの場所譲ってやるから早く戻れよ じゃなぁ」
「じゃぁです」
「でも、今日中には死にませんよ 三限目の授業さぼって、のわ〜んと寝転びながら寝ぼけ眼でジャムパン食べてた人に出会ったせいで、何だか死ぬ気失せましたから」
「だから、明日もまた三限目の授業の時間にその屋上に行くつもりです もちろん、死ぬためにです」
「俺に言うなよ、んなこと」
「名前を聞かれたついでですよ それに、私は近いうちに死ぬ人間、別に深い意味はないですから・・・」
「俺にはそうは思えねぇよ」
「・・・あのぉ、貰ってもらえませんか?」
「名前を知った記念に美術部の私からの贈り物です」
「私の事、知ってるみんなに贈ってるんです 今日で・・・贈り終えましたけど」
「肩身分けかよ なら、いらねぇ」
「私は私の出来る限りの想いを込めて作るんです 貰ってくれる人の事を想いながら・・・」
「尚の事、いらねぇや」
「それにこのアンパンを頂いた御礼でもありますから」
「・・・・・・・・」
「解った、解った、貰ってやるよ」
「なんだか、ちょっと偉そうですね」
「当然だろ、俺は伊吹より二年も年上の上級生だ」
「三年の岡崎 朋也」
「とも・・・や?」
「俺の名前、じゃなぁ」
「じゃぁです」
「・・・・・・・・・・・・アンパン」
「やっぱり、美味しくないですよ、知哉さん ううっ」