葉鍵板最萌トーナメントブロック準決勝Round124!!

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第四章◇あゆ、牛になる(1/5)◇
今度は分かりやすかった。
仲間が周りにたくさんいる。
…でも、ボク一匹だけが豚さんとかだったら嫌だな。
声を出してみよう。
「もー」
うぐっ、期待どおりの声だったけど、なぜか悲しい…。
…もーどうにでもなれ、って感じだよ…。

ほえ?
何だか、たくさんの人が牛舎に入ってきた…。
先頭の人が持つプラカードを見た。
『手作りアイスクリーム体験ツアー』
うぐぅ、牛乳手搾りから始めるアイスクリーム作りなのかな…。

畜産農家「んでは、このベコっこからチチ搾ってもらいましょっかい」
おじさんが指差したのは、ボクだった。
えっと…乳搾りってことは…。
ええっ!? そんな! ここのみんながボクの…ボクのをっ!?
もしかして、こんな形で母乳(っていう範疇なのかな)体験っ!?
しかも、みんなの前で思いっきり大公開!?
あらん限りの声を出して抗議するよっ!
「もー」
…うっ、なんて牧歌的な抗議の声…。
畜産農家「ほいほい、今日も機嫌よさそじゃなぁ」
ごしごし、と頭を撫でられる。
???「お姉ちゃん、緊張する…」
あれ? この声は…。
???「大丈夫よ。さっき教わった通りにすればね」
栞ちゃんと、そのお姉さんの香里さんだ。