葉鍵板最萌トーナメントブロック準決勝Round124!!
真琴・美汐編(2/2)
「あぅ……えっと、ちょっと待ってて……えーと、えーと……」
なにやら後ろでごそごそやる真琴。できるとは思わんが、まあ真琴の困った顔見るだけで俺は十分……って、おろ?
「はい、出来たわよっ!!」
真琴が横にどいた時……真琴のいたところには、さっきの注文の品々が。
「わ〜い、たいやきたいやき〜」
名雪がぽてぽてと進んでいく。
「あっ、あゆちゃん駄目! 触っちゃ……」
ポンッ!
名雪がふれると同時に、軽い音がしたかと思うと……目の前には木の葉が4枚。
「あれ、あれ?」
「あぅ……だからさわっちゃ駄目だって……」
「もうちょっと練習ね、真琴」
うん、かくし芸にしては凄いレベルだ、真琴。ん……なんだか舞がぷるぷるふるえて……ってああっ!! やばい……
「肉まんなら凄く上手に出来るんだけどなあ……」
そういってポンポンと俺たちの目の前で葉っぱを肉まんに変える真琴。だから、そういう芸当は舞の前では……
「私は……魔物を討つ者だから……」
「うわ、やめろ舞、剣を抜くな!! 美汐、お前真琴連れてどっか逃げてろ!!」
「せいっ!」
「わぁ!! 何よこの女! 危ないでしょ!!」
「真琴、逃げましょう……」
どうやら本気でやばいと思ったのか、真琴の手をひいて走って逃げ出す天野。
「逃がさない……」
「ちょ、ちょっと……なんなのよ〜っ!!」
やばいって……かくして、逃げ出す2人と、追っかける舞は走って外に出て行った。
「あ、あははーっ……どうしましょう?」
「とりあえず、舞が戻ってくるの待つか……」
真琴・美汐編 完