葉鍵板最萌トーナメントブロック準決勝Round122!!
「ふう、まったくあの先生人使いが荒いんだから……」
昼休み。ちょうど食後にジュースでも飲もうか、と思ったときにいきなり先生に呼ばれて、お手伝い。まったく運が悪い。
もうジュースの氷も溶けてしまっている。
「あーあ、もうぬるくなってそう……それでも飲んじゃうけどさ」
ごく、ごく、ごく
「あれ、ここにおいてあったジュース知らへん?」
飲み干したとき、ちょうど保科さんが聞いてくる。
え……あ、このコップ、私が買ってきたのと違うかも。
……よく見たら隣のテーブルに私のジュースを置いてた。
「あ、ごめんごめん。間違っちゃったー」
「なんやて!」
保科さんは、びっくりしたような顔で詰め寄ってくる。
「ちょ、ちょっと。間違って飲んだのは謝るからさ。ちゃんと買って返すしー」
「そういう問題やないねん」
「?」
どういうことなんだろうか?
「それな、実はジュースちゃうねん」
保科さんが言うことによると、実はこのジュースみたいなもの、三年の来栖川先輩が作った「貧乳薬」だそうだ。
「……というわけなんやけど」
「何でそんな変な薬飲むのよっ」
「だって、藤田くんが『たまには小さいのもいいかもな』って言うんやもん……」
そういうことですか、このバカップルめ。
ともかく、この薬は飲んですぐくらいに効果が出て、半日もしたら消えるとのこと。
「じゃあなに、今日は藤田くんとお楽しみー、ってつもりだったワケ?」
「…………まあ、その、そういうことやろか、あははー」
まったく……
きーん、こーん、かーん、こーん
「あ、授業始まってまうわ、ほな。ま、どうせ胸小っそうなるくらいやし大丈夫やとは思うけど……」
そりゃ、あんたみたいな乳デカ女だったらいいだろうけどさ、あたしみたいな標準タイプにはそれってすごく切実な問題なんだけどな。分かってるのかしら。
とはいえ、愚痴ってみても始まらない。諦めて授業を受けることにする。
5時間目が終わる。
ごそごそ
「……なんだ、大丈夫じゃない」
ブラジャーはぴったり。胸が小さくなった形跡は、どうやらない。
あやしげな薬だし、失敗したのかもね。
心配して損した。
しかし、6時間目。
授業の途中、胸に走る違和感。
これまで感じたこともないような、おっぱいが張る感触。
最初のうちは我慢してきたけど、どんどん大きくなってくる。
耐え切れず、トイレに立つ。
「な、なによ、これっ……」
急いでトイレの個室に入り、上着を脱ぐ。
そこで見たものは、私のおっぱいの先っぽから垂れてくる、半透明の母乳だった。