「ねえ好恵。私のことどう思ってるの?」
「そ、それはその…」
口ごもった好恵の顔は真っ赤だ。
「あは。黙ってると、身体に直接聞いちゃうわよ」
「う、うわっ」
飛びかった綾香はレスリングと柔道のテクニックで好恵を押さえ込む。
「や、ちょ、ちょっと綾香」
「ほら。ここまで来て抵抗しないの」
空手家である好恵は寝技には素人だ。綾香はたやすく組み伏せると、好恵の下半身を覆う最後の薄布をめくり上げた。そこには見違いようもない、男の性器がたくましく自己主張している。包皮は半ば剥け、敏感な粘膜組織が露出している。その先端が濡れて光る。
「ふふ。もうこんなに反り返ってるわよ?ずーっとヘンなこと考えてたのね」
「や、駄目…」
「好恵にこんなものが生えてるなんてね。なんていやらしいのかしら。胸はちゃんとあって、しっかり女の子なのにね」
綾香は人差し指と親指で輪を作り、好恵の肉茎にからめる。そのままキュッと雁首を締めつけ、他の指もそえる。弱点を握られた好恵は身体の力が抜けてしまった。
「ふあっ、綾香っ!」
「好恵。可愛いわ。それに固い…。血管浮き上がらせちゃって」
綾香の右手が上下に動き、粘液にまみれたくびれをしごき始めた。指の輪が段差を何度も乗り越える。
「ああっ!駄目、駄目え…」
白い手が往復するたびに、好恵の赤くはれ上がった亀頭の先端から透明な蜜が溢れ出す。それがゆっくりと流れて綾香の指を濡らし、ニチャニチャという音を立てる。
「うふふ。嫌がってる顔じゃないわね」
綾香の指技は巧妙で、締め付ける力にリズミカルに強弱をつけてくる。そして根元から先端へ向けて蜜を絞り出すようにしごき上げる。
「はあっ、はあっ…」
好恵の引き締まった白い腹が荒い息に合わせて上下している。もう抵抗する意思はまったくないようだ。大きく脚を開き、両腕もシーツの上に落ちている。
「気持ちいいんでしょ?恥ずかしがらないで教えて…」
左手で優しく頭を撫でてやる。
「綾香ぁ、もう、もう…」
「あら。もう限界?イクの?ほうら、白いの出ちゃうの?」
好恵の切迫した表情に、綾香は妖しく笑みを浮かべ右手のピッチを上げる。
ニチャニチャニチャ…
淫らな音に合わせ、好恵の尻が浮き上がる。
「はあっ、綾香、綾香ぁ!」
「あははは。あははははは!」
綾香は笑いながらとどめとばかりに肉茎を強く責めたて、右手にぎゅっとひねりを加えた。
いっそう激しくしごくと好恵の身体に痙攣が走る。
「駄目っ、いく、イクうっ!」
しかし好恵がそう叫んだ瞬間、綾香の手が離れる。最後の刺激をおあずけにされた肉棒が性感のやり場を失ってヒクヒクと震えた。すぐそこまで上がってきた精液が亀頭を内側から熱く責める。
「はい。ストップよ」
「あ、ああっ!どうして…?」
「誰が出していいと言ったの?」
「そ、そんなあ…」
あとひとこすりというところで寸止めされた好恵は思わずそそり立つ股間に手を伸ばす。
「駄目よ!」
綾香の声が響く。手がビクリと止まる。
「自分でしごいたりしたら二度としてあげないわ。自分の手と私の手、どっちが気持ちいいか知ってるわよね?」
「…ひどい…」
弱々しく抗議の言葉をつぶやくが、綾香に見つめられればそれ以上は言えない。まさに蛇ににらまれた蛙だ。射精への衝動を必死にこらえ、オナニーで果てようという手をなんとか遠ざけた。
「こ、これで…いい?」
背中を反らし、訴えかけるような涙目で綾香を見た。
「まだよ。ちゃんと言いなさい。どうして欲しいのか」
「…」
「嫌ならやめるけど?」
「あ…」
綾香は好恵のツボを知り尽くしている。
「お願いです…わたしのいやらしい肉棒、いっぱいしごいてください…」
好恵の口から、仕込まれたとおりのセリフが自然に漏れてしまう。はしたない言葉に反応して、肉棒がピクンとはねる。
浮いたままの下半身がゆらゆらと揺れた。
「い、イかせてぇ…」
「はは。腰振っちゃって」
綾香は目を細め、好恵の白い太腿を撫でる。その手がすっと這い上がり、パンパンに張ったままの肉茎へたどりつく。
「よく言えました。ご褒美よ」
5本の指を絡めると再びしごき始め、好恵を荒々しく追い詰めていく。
ニチャッ、ニチャッ、ニチャッ!
「やらしい…真っ赤になってるじゃない」
「あ、あ、あ、いく、いく、気持ちいいのが出ちゃうう…」
やっとイける、綾香のリズムに合わせて好恵の腰も上下する。しかし。
「はーい、ストップ」
またしても限界寸前で綾香の手が止まる。しかも今度は暴発を防ぐため根元を強く握り締め、精液をせき止めた。
「好恵。まさか本当にイかせてもらえると思ったの?」
「ウソ、いや、嫌あっ!イカせて、イカせてよ!」
必死になる好恵の顔を見て、綾香はニッコリ笑う。
「うん。ウ・ソ。ほうら、思いっきり射精しなさい!」
許可を与えると同時に締め付けをわずかに緩め、包皮を根元まで完全に剥き立てた。好恵の最も好きな責めだ。肉茎の全てが外気にさらされる。剥いた皮を右手で固定し、そこへ左手で先端の粘液を塗りたくった。更にキュッキュッとひねるように幹をしごきたてる。
待ちに待った最後の引き金を与えられ、好恵の身体がピンと硬直した。
「ふぁ、ふぁああああ!イクううう!」
ビュ、ビュッ!
綾香の手を振りほどきそうな力で肉茎が震え、先端から熱い白濁液がほとばしった。本当に音が聞こえそうな勢いだ。
「あっ、あっ、あっあっ!」
「すご…好恵…」
思わず息を呑む綾香。それでも最後の一滴を搾り出すまで、責める手は休めない。
クチュクチュクチュ…
ビュ、ビュビュ!…
「こんなに溜まってたなんて…言いつけ通り、本当にオナニー我慢してたのね」
手の往復に合わせて怒張がしゃくり上げるたびに、放物線を描いた精液が次々に好恵の腹から胸の谷間にまで降り注ぐ。
「はあっ、熱い、熱いよう…精子、熱いの…濃いミルク、止まらない…」
いやらしい言葉で自分を高め、精液を少しでも遠くに飛ばそうとするように夢中で腰を突き上げる好恵。
「はあ、綾香、綾香!好き、好きよ…」
涙で潤む目を精一杯開いて、綾香を見た。濃い精液が肉棒と綾香の手の間に流れ込み、潤滑油となって性感を増幅させていく。
「よ、好恵ったら…もう」
激しく射精しながら告白する好恵に、綾香はたまらず唇を重ねた。
おしまい。