最萌トーナメント支援用SSスレッド

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625詩子さん ◆SHIIko2U
徹夜をすると字を書きたくなってしまう罠。
『お手伝いの女の子』 全2レスだよ。

「こんにちはっ♪」
「ありがとうございますっ♪」
 茜とふたり、投票所に近づくにつれて聞こえてくる元気な声。
 あたしたちは聞きなれない声に顔を見合わせる。

「あっ、かわいいっ!」
 投票所に到着して最初に目に入ったのはかわいい女の子。
 声の主もこの女の子だった。
「はいっ、どうぞ」
 まずあたしの票。
「私のもどうぞ」
 続いて、茜の票。
「ありがとうございますっ♪」
 その女の子は、あたしたちが差し出す投票用紙を嬉しそうに受け取ると、
 机の上に置いてある投票箱に優しく納めた。
 あたしはその様子を見ながら、話し掛けてみた。

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626詩子さん ◆SHIIko2U :02/02/19 14:34 ID:JmHVBrbB
「がんばってるね、お手伝いなの?」
「はいっ♪ 広報兼お手伝いでやってきましたっ♪
 HMX-14C、コードですっ♪」
 にっこり笑顔がとてもかわいい。
 だから、思わず頭を撫でてしまった。
「あ、あのっ…」
 少しだけ困ったような顔をしてうつむいてしまうコードちゃん。
「ずっとお手伝いなの? がんばってるね」
 そんなコードちゃんにあたしは頭を撫でつづけながら言葉を伝える。
 コードちゃんは瞳をこっちに向けて口を開いた。

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627詩子さん ◆SHIIko2U :02/02/19 14:34 ID:JmHVBrbB
「そ、そんなことないですっ♪
 皆さんが大切な一票を投票してくださってるんですっ♪
 いろいろと考えて、いろいろと悩んで、ログを読んで、
 そうして投票してくださるんですっ♪
 ですから、わたしも精一杯、お礼をしているんですっ♪
 これくらいしかわたしにはできませんけどっ♪」
 しっかりとこちらを見つめて、はっきりとした口調でコードちゃんは言う。
「えらいねっ!」
 そんなコードちゃんをあたしは抱きしめてしまった。
 あたしの腕の中で少しもがくコードちゃん。
 あたしはぎゅっと抱きしめたまま頭をなでつづけていた。
「詩子…」
 不意にあたしを呼ぶ茜の声。
 あたしは顔だけをそちらに向ける。
「目立ってますよ、詩子」
「あ…」
 茜のその言葉にゆっくりとコードちゃんから離れる。
 あたしたちはお互い真赤な顔をしていたけれど、
 コードちゃんはすぐに笑顔に戻って、
「ありがとうございますっ♪」
 そう、言ってくれた。
「ごめんね、それじゃ、これからもがんばってねっ♪」
「…がんばってください」
「はいっ♪ ありがとうございますっ♪」
 あたしたちは笑顔で挨拶をして、茜とふたり、会場を後にした。

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