最萌トーナメント支援用SSスレッド

このエントリーをはてなブックマークに追加
597名無しで…いいと思うよ ◆MISaKIkY
みさき先輩inRagnarokOnline♪ Vol.1「はじまりはじまり」

「というわけで、こんな世界に落とされてみた」
「浩平君、ここ、どこ?」
「今流行りの『RagnarokOnline』の世界だな。ほらあちこちに止まっちゃってる人たちが」
「……なんで動かないの?」
「ラグってるから」
「よく分からないけど……」
「そんなことはいいんだよ。まずはこの街、プロンテラを回ってみよう」

「おっきいんだね……」
「初めてだと間違いなく迷うよな。マップを拡大しないと現在地もさっぱりだ」
「私、浩平君の手を握ってなかったら今ごろ樹海だよ〜」
「……例えがアレだが、まあ言いたいことは分かる。人も多いしな」
「わっ、わっ、止まりそうだよ〜」
「げ、のっけからラグってやがる。外出るぞ先輩」
「う、うんっ」

「危ねぇ……お、あそこにいるのはポリンじゃないか」
「ポリンって何?」
「モンスター。ほらほら先輩の後ろにも」
「え…………きゃーーっ!」
がすがすがすっ!
「…………先輩、強いんだな」
「はぁっ……怖かったよ〜〜」
「オレは一瞬鬼になった先輩のほうが怖かった」
「何か言った?」
「いえなんでも(今の微笑は多分超兄貴も裸足で逃げ出すと思う)」
598名無しで…いいと思うよ ◆MISaKIkY :02/02/17 20:51 ID:KE1CTuEQ
みさき先輩inRagnarokOnline♪ Vol.2「やわ毛回収部隊」

「ねえ浩平君。さっきから、同じような生き物の悲鳴みたいな音が聞こえるんだけど」
「ああ、ファーブルとかルナティックとかが倒される音だな」
「音だけ聞くと妙に不気味なんだよ……何してるの?」
「うむ、この二種類のモンスターはな、倒すと稀に『やわらかな毛』というアイテムを落とすんだ」
「ふーん、それで?」
「それを高値で買ってくれる人が結構いてな、お金稼ぎにちょうどいいらしい」
「そうなんだ……」
「名づけてやわ毛回収部隊だな。特に初心者の間はかなり貴重な収入源だ」
「じゃあ、私もやってみようかな〜」
「えっ……て、先輩!? もういねぇよ……」
しゅんしゅんしゅんしゅんっ!
「お疲れー」
「速ぁっ!? しかもなんだその口の周りの赤いのは!?」
「あはは、やだなぁ浩平君。ファーブルはいくらなんでも食べないよ」
「ルナティックは食べたのかぁぁぁぁっ!?」
「はい。結構集まったよ〜」
「あんた、チーターになれるよ……」

※チーター/ネットワークゲームで、故意にゲームバランスを乱そうとする人。
599名無しで…いいと思うよ ◆MISaKIkY :02/02/17 20:52 ID:KE1CTuEQ
みさき先輩inRagnarokOnline♪ Vol.3「露店でGO!」

「お金貯まったね〜」
「先輩の腹にもいろいろ溜まったな……」
「浩平君浩平君。どこか、お買い物できるところはないのかな?」
「あ、ああ、そこに露店が」
「すいませーん」
「……速ぇ……まあいいや。先輩の買い物姿を見てるか」
「……(ぶつぶつ、むにゃむにゃ)」
「なんか店の人と交渉してるっぽいな……」
「(ぺちゃくちゃ……あははは)」
「あの商人、女なのか……話が弾んでやがる」
「ただいま〜」
「おう、おかえり……げ」
「すごいでしょー。バナナにお芋にりんごにお肉にミルクとかハーブとかいーっぱいおまけしてもらっちゃった♪」
「食べ物ばっかかー!?」
「腹が減っては戦はできぬ、を地で行くのもいいものなのだよ」
「ぐぁっ……どこから現れたのかと思ったらどっぺる先輩だったのか……あの商人」
「どっぺるちゃん気前がいいんだよー♪」
「おい、何考えてる? プロト先輩を買収でもするつもりなのか?」
「人聞きが悪いのだよ浩平君。私はあくまでお金と商品を交換しただけなのだよ?」
「むぅ……」
「おいしいよ〜〜♪」
「あ、そうそう。しばらくついて行かせてもらうのだよ。面白そうだし」
「……まあ、いいか……何故か高レベルっぽいし」
「では、私がリーダーになってパーティーを組むのだよ。
 パーティー『Doppel_Misaki』、ここに誕生、なのだよ」
「ってちょっと待てーーーッ! パーティー名までどっぺるなのか!?」
「どっぺる(Doppel)はドイツ語で二重(Double)の意味なのだよ♪」
「聞いてないわっ!」
600名無しで…いいと思うよ ◆MISaKIkY :02/02/17 20:53 ID:KE1CTuEQ
みさき先輩inRagnarokOnline♪ Vol.4「職業選択の自由」

「ときに二人とも。まだノービスなのはどうかと思うのだよ。レベルは十分なのに」
「いや、作者はベースレベル13で未だノービスなんだが……」
「ヘタに盗賊なんかを目指すからファミリアにやられまくるのだよ……」
「ねえ、何の話?」
「いや、転職について」
「そうなんだ。浩平君、何になるの?」
「まだ決めかねてるんだが、商人はネタが被るのでやめておこうと思った」
「いっそ全員商人になって強欲なパーティーとして世界に名を轟かすのも」
「よくない」
「むぅ。浩平君、ノリが悪いのだよ」
「ノリの問題じゃない。うーん……剣士か、盗賊あたりかなあ」
「盗賊は浩平君にぴったりだと思うよ」
「浩平君には盗賊がお似合いだと思うのだよ」
「……剣士にしよう」
「可愛いのに……」
「可愛くない。このゲームで一番可愛いのは女ノービス」
「プロト私は今まさにそれなのだよ?」
「……えへへ……(照れ照れ)」
「しまった迂闊だった……恥ずかしいことを言ってしまったじゃないか」
「嬉しいよ〜、浩平君」
「熱いねぇ……私に対する態度とは大違いなのだよ」
「う、うるさい! いいから、先輩は何になるんだ?」
「え、私? んーと……」
「先輩ならアコライトあたりが向いてるかな」
「いやいや、マジシャンも捨てがたいのだよ」

「アーチャー、かな」
「そろそろ見えてるって正直に言ってくれないか先輩」