最萌トーナメント支援用SSスレッド

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274詩子さん ◆SHIIko2U
「みゅぅ…」
 繭が小さく唸り声を上げる。
 2月、嵐の様に強い雨、その雨のおかげか、
 静かな授業中にもかかわらず繭の声は誰にも聞こえなかった。
 ただふたり、繭を気にかけている浩平と瑞佳を除いては。

「椎名、どうした?」
「みゅぅ…」
 授業が終わり昼休み、浩平と瑞佳は繭の元へとやってくる。
 浩平は繭に心配そうに声をかける。
 少し苦しげな表情、胸をぎゅっと押さえて繭は小さくなっていた。
「繭、どうしたの?」
 瑞佳も同じように声を掛けるけれども、繭からの返事はない。
 ふたりは心配そうな顔を顔を見合わせる。
「とりあえず保健室でも連れて行くか」
「そうだね」
「ほら、椎名歩けるか?」
「う〜…」
 繭からの返事は唸り声ばかり。
 仕方ないので、浩平は繭を負ぶってゆくことにした。

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275詩子さん ◆SHIIko2U :02/02/05 13:08 ID:7JktR96o
 廊下を早足で素早く抜ける浩平と瑞佳、
 浩平の背中に負ぶさった繭は、時折苦しげな唸り声を上げるばかり。
 ふたりの足は自然に速まってゆく。
 そして、到着した保健室。
 元々この学校の生徒ではない繭、でも、今はそんなことは行ってられない。
 思いっきり力を入れて瑞佳はその扉を開けるが、そこには誰もいなかった。

「保健の先生、いないみたいだね」
 瑞佳は部屋の中をみまわして小さく呟く。
「とりあえず椎名を寝かせるか」
 浩平はそれだけを言って、繭をベッドの上に横たえる。
 繭はまだ小さく体を縮めて胸を苦しそうに押さえている。
「繭、どうしたんだろう…」
「さっきまであんなに元気だったのにな」
 ふたりはただ心配そうに繭のことを見つめている。
 繭はしきりに胸を押さえている。
「繭、どこか痛いの?」
 瑞佳は繭の枕元でひざ立ちになってたずねる。
 でも、繭はなにか言いたさそうに口を開くけれど、小さく唸り声をあげるだけ。
「椎名、ほんとに大丈夫か?」
 浩平も心配そうに尋ねるけれど、唸り声が続くだけだった。

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276詩子さん ◆SHIIko2U :02/02/05 13:08 ID:7JktR96o
「浩平、ちょっと外に出てもらっていいかな?」
 瑞佳は浩平に顔を向けてそれだけを短く伝える。
「ん? なんでだ?」
「繭は女の子なんだよ」
「あ、ああ、スマン」
 瑞佳の短い言葉から真意を汲み取った浩平は、
 素直に保健室の扉を開けて出てゆく。
 その音を聞いて、瑞佳は繭に尋ねる。
「繭、どこが苦しいのか教えてくれるかな?」
 優しい、柔らかい、ゆっくりとした口調で尋ねる。
「みゅ、おっぱいがいたい…」
「おっぱいが?」
「いたい…」
「ど、どんな風に痛いの?」
 痛いという言葉を聞いてだんだんと気が焦ってしまう瑞佳。
 なるべく落ち着こうと思っても気ばかり焦ってしまう。
「ぐーって、される…」
「ぐー?」
「みゅー…」
 繭の瞳は涙に濡れてゆく。
 瑞佳は躊躇していたけれど、その瞳をみて決心したのか、
「繭ごめん、胸、見せてもらっていい?」
 そう伝えるけれど、
「みゅ?」
 何のことか分からないと言う風に繭は眉をひそめる。
「繭、服脱いでおっぱいを見せてもらっていいかな?」
「みゅ?」
 やはり分からないと言う風に繭は瞳をそっと細める。

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277詩子さん ◆SHIIko2U :02/02/05 13:09 ID:7JktR96o
 瑞佳は覚悟したように、
「服、脱がせちゃうね」
 それだけを言って瑞佳は繭の背を起こし、
 黄土色のカーディガンを脱がせ、
 ピンク色のセーラ服をその下に着ているシャツと共にめくる。
 突然のことで、繭は驚きの声を出すことも出来ない。
 ただ、瑞佳のすることを黙ってみているだけだった。
 瑞佳は露になった繭の胸を見て少しだけ驚きの声をあげる。
 繭の胸の先は綺麗な桃色、しかし、
「もしかして、これって…」
 その、桃色のまだ未発達の蕾を乳白色の液体がまとわりついている。
「母乳…?」
 確かに、繭の胸の先には母乳が滲み出していた。

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278詩子さん ◆SHIIko2U :02/02/05 13:09 ID:7JktR96o
「みずかおねえちゃん…?」
 繭は止まったままの瑞佳をいぶかしげに見て小さく声を出す。
「繭、おっぱいが痛いんだよね?」
「うん…」
「ぎゅーってされる感じなんだよね?」
「みゅ…」
 小さく頷いて同意を示す。
「ちょっと苦しいかもしれないけど、ごめんね」
 それだけを伝えて瑞佳は繭の胸に手を伸ばす。
 突然のことで繭は身を硬くして瑞佳を見つめる。
 その瞳に瑞佳は一瞬たじろぐけれども、
 小さくうめき声をあげる眉を見て再び手を伸ばす。
 小さな、まだまだ未発達な胸、
 手のひらにそのまますっぽりと収まってしまう。
 感触も少し硬いのは、まだ成長していないからか、
 それとも、母乳で胸が張っているからか。
 繭の苦痛にならないように、瑞佳はゆくりとその胸を揉みしだいてゆく。

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279詩子さん ◆SHIIko2U :02/02/05 13:09 ID:7JktR96o
 突然の行動に繭は驚いて後ずさりしようとするけど、
 瑞佳の暖かいひとみ、優しい手の動きで、
 次第にただ、瑞佳に身を任せるように、ただ、じっとしていた。
 瑞佳の手の動きに合わせて、たくさん滲み出してくる乳白色の液体。
 瑞佳はハンカチを取り出してふき取り、そして、胸を揉み、
 そして、ハンカチでふき取るという行動を続けていた。
 次第に、繭の表情が和らいでくる。
 それと共に、胸から出てくる母乳の量も少なくなってきたようだ。
 瑞佳はその様子を見て手を止める。
「どう? 落ち着いた?」
「みゅ…」
 繭はちいさく呟いて首を縦に振る。
 瑞佳はそれを見て安堵のため息をついて、繭の服装を整える。
「ごめんね、繭、嫌だったよね?」
 繭の服装を整えながら、瑞佳は少し悲愴を込めた声で尋ねる。
 でも、繭はいつもと変わらない声で、
「だいじょうぶだもぉん、みずかおねえちゃん、ありがと…」
 と伝えてベッドから飛び降りた。
 瑞佳も少しほっとした顔をして繭の手をとり、保健室の外へ。
 そして、3人は教室へと戻っていった。
 瑞佳は、なぜ繭がこんなになってしまったのかと、
 ただ、それだけを頭の中で考え続けていた。

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