最萌トーナメント支援用SSスレッド

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214劇ぶっこわれ詩子さん ◆SHIIko2U
本すれで誘導されたので、
何かを書いてみるテスト。

『茜の櫛』

「茜、いつもそれ持ち歩いているよね」
 茜がかばんの中から櫛を取り出すのを見て、
 あたしは感心したように呟いた。
「…とても大切な櫛なんです」
 それだけ言うと、茜はゆっくりと髪を梳きだした。
 綺麗に流れる淡い栗色の髪、
 丁寧に梳いてゆくつげの櫛。
 あたしはただその様子を眺めながら、
「どうしてそんなに大切なの?」
 そう、茜にたずねた。
 すると、茜は、
「おばあさんからもらった大切な櫛だからですよ」
 そう、笑顔をあたしに向けながら髪を梳いていった。