葉鍵板最萌トーナメント2回戦Round105!!

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621澪入場 ◆akaneZrY
――最萌トーナメントが始まってから今に至るまでにいろいろなことがあった。

漢と呼ばれて、スレ住人に弄ばれる女の子。

光を失っても、ドッペルを生成する先輩。

ただ一途に甘いものを求める甘党。

大人になろうとして血迷って自サイトまで作り上げる泣き虫の子。

三戦板とまで交流しだした女の子。


駆け抜けるような3ヶ月だった。
そして、トーナメントはまだ終わらない。
今日は私――上月澪の試合の日だ。

いつもながら試合の前は緊張する。
足が震えてきて、のどがカラカラになる。
冬の寒さのせいもあるだろうがお腹から全身にかけての身震いが止まらない。
私は、つばを飲み込み、気持ちを落ち着けようとした。
「……澪」
あ……。
ふわっと、背中に暖かな感触。
……浩平さん。
浩平さんが後ろから抱きしめてくれている。
「震えてるぞ」
大好きな人のぬくもり。
それがこんなにも心を穏やかにしてくれる。