「耕一さん、朝ですよ」
枕元で聞こえる聞き慣れた声。
ゆっくりと重いまぶたを開くと太陽の日差しが眩しいぐらい俺を照らす。
「ん……千鶴さん……」
手の平で太陽の光をさえぎりながら目の前にいる千鶴さんの名前を呼んだ。
俺は足だけを布団に突っ込んだ状態で体を起こし、大きく伸びをして体を解した。
「良く眠れましたか?」
「うん、バッチリだよ」
そう答えると千鶴さんはニコッと微笑んだ。
そんな微笑みを見て今でも少しドキッとする自分が恥ずかしい。
「なんだか顔が赤いみたいですけど具合でも悪いんですか……?」
千鶴さんが心配そんな顔をして俯いた俺を覗きこむ。
俺の顔が赤い原因は千鶴さんにあるんだ! 千鶴さんが可愛いからなんだ! なんて言えっこない。
「え……いや、別に俺はこの通り元気だよ」
そう言って右腕のちからこぶを出してみたりする。
すると千鶴さんは突然顔を真っ赤に染め、もじもじと俯いた。
「千鶴さん?」
「こ、耕一さん……それ……」
見るからに恥ずかしそうに指をさす。
俺は千鶴さんの指差す方向をゆっくりと辿って行くと……!
「あああああ……こ、これは……その……」
立っていた……。
ナニが立っていた……。
しかも、元気一杯に……。
布団の上からでも分かるぐらいに……。
見事な程、エロティックそそり立っていた……。
「ち、千鶴さん、これは男の朝の生理現象ってヤツで……」
その時、俺の頭の中では『鬱だ氏のう』の五文字がグルグルと回転していた。
いくら、朝立ちを見られるのが二回目だからといって冷静でいれるワケがない。
「……耕一さん」
「は……はひぃっ!」
千鶴さんの目付きがかなり怖いので声が裏返ってしまう。
この雰囲気なんとなく『あの時』に似ている。違うのは冷たい殺気がしないことだけ。
「あの……私が……」
「へ……?」
すると千鶴さんは恐る恐る布団の上から俺のナニに触れた。
「ちっ、千鶴さんっ!?」
「あっ、動かないでください……」
千鶴さんは膝をつき、布団と捲り、俺の短パンのチャックを開け始めた。
俺は止めさせようとしようとするも、千鶴さんが手でそれをさえぎった。
そして、千鶴さんは慣れないつきで派手な柄のトランクスから俺のナニを取り出した。
取り出したその手はひんやり冷たく、俺のナニは余計に硬さを増していった。
「千鶴さん……恥ずかしくないの……?」
「は……恥ずかしいに……決まってるじゃないですか……」
顔を真っ赤に染めながら、手で俺のナニを上下運動させている。
正直、言ってる事とやってる事が違う気がするのは気のせいだろうか?
「あむぅ……」
「あっ……ちょっ……」
ボーッとしていると突然、カリのが飲み込まれた。
柔らかく、生暖かい感じがなんとも言えないほど心地よい。
「んふっ……んむ……」
「はぁ……はぁ……」
カリの部分から徐々に下へ下へと飲み込まれていく。
快感の波に揉まれ、千鶴さんの口の中で何度もビクビクと跳ねた。
控えめであった舌使いも少しずつ俺を気持ち良くするものへと変わっていった。
「むぅっ……ふむっ……」
「はぁ……くっ……」
押し寄せてくる快感の波を堪える。
千鶴さんの口からは一杯になった唾液が顎を伝って溢れている。
ときどき、髪の毛を手で避けたりなど、男としてはなんとも興奮する仕草をしてくる。
「ち……千鶴さん……もうっ……」
「あの……このまま……がひてくらはい……」
俺のナニを咥えたまま上目遣いで言う。
俺は小さく頷くと少しづつ下半身の緊張をゆるめる。
そして、千鶴さんのトドメの攻撃で俺は限界を迎えた。
どぴゅ……びゅっ……びゅびゅっ……
「んんっ……」
「くっ……あっ……」
溜まっていたモノが大量に放出された。
千鶴さんはそのモノを辛そうな顔をしながらも……飲み込んだ。
その姿を見た俺はチクリと胸が痛んだ。俺がこうしたんだ……と。
「千鶴さん、ごめん……」
「はぁ……あ、謝らないでください……私が勝手にしたんですから……」
そうは言われたものの、やはり申し訳ない。
「じゃあ……ありがとう……で、いいかな……?」
「ふふっ、はい」
少し潤んだ目でも尚、微笑みかける千鶴さんを抱き締めた。
そして耳元で小さく呟く。
「夜は俺が気持ち良くしてあげるよ」
「……もう」
おしまい