穴「趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!! 」
http://www18.xdsl.ne.jp/~mauri/omake/ana.mid 例の軽快なBGMと共に、試合場のセットが大急ぎで組み替えられていく。
「引けぇ〜!力の限り引けぇ〜っ!根性みせてみろぉ〜っ!!」
『中央階段は夜11時から登り専用となります。中央階段は』
「そこの名雪戦車っ、どっけぇぇぇぇぇっ!!」
ズガーーーーーン・・・・・
毎夜繰り広げられる喧噪を背に、前口上を終えたリング穴は舞台袖へとはけてゆく。
穴「そう言えば、一回戦ではここで千鶴さんに殺されかけたんだったな・・・・
今日も居たりして・・・・・」
鬼「おうよ、わかってるなら話が早い。早速だがお前をブッ殺す!」
そこには長髪の鬼が、殺意のオーラを漲らせてたたずんでいた。
穴「早っ!展開早っ!
それに前回、トーナメント終了まで命は預けるって言ってたじゃないですかっ」
鬼「ククク・・・知らねぇなそんな事は・・・」
梓「うわっ、本当にこんな所に居たっ。何やってるんだ千鶴姉!」
楓・初音「「お姉ちゃん、やめてぇぇっ !!」」
偶然(?)、駆けつけた妹たちが止めに入る。だが・・
鬼「うるせぇ!負け犬どもはすっこんでろぉ!」
容赦ない鬼の一撃が、妹たちを吹き飛ばす。
楓「あうっ・・」
初音「きゃあっ・・」
二人とも、床にうずくまったまま動かない。どうやら気絶してしまったようだ。
残りの一人は・・・運悪くコンクリートの柱に激突したようだ、ピクリとも動かない・・