葉鍵板最萌トーナメント2回戦Round104!!

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578柏木千鶴入場
梓「千鶴姉の試合だけど、今度の相手はちょっとやばそうだよ」
耕一「強いのか?」
梓「なんでも、超人パワーが物凄い忍者とか装甲師団を連れてるらしいんだ」
耕一「は…? 何言ってんだ?」
梓「あたしだって意味わかんないんだけどさ…」
初音「え! お姉ちゃん、『殿中でござる』って切られちゃうの?」
梓「なんて言うか…。初音、それは忍者じゃないよ」
楓「……ロケット砲程度なら、姉さんには通用しないと思う」
耕一「なんか物騒だけど、別に喧嘩するわけじゃないからなあ」
梓「違う! すごく萌えさせる忍者なんだってば!」

 梓、楓、初音、耕一。四人が額を突き合わせて、作戦を練っていた。
 千鶴にとって大切なものが、ここにはみんな揃っている。
 可愛い妹達と、それを支えてくれる信頼できる男性…。
 お互いのことが何よりも大切な…、言ってみれば家族だった。
千鶴(あの子達があんなに一生懸命なんだから、私もがんばらなきゃね)
 穏やかな気分で、千鶴は試合の開始時間を待っていた。
 “大切な家族”から聞こえてきた、ある一言が耳に入るまでは…。

『だいたい相手は現役じょしこーせーだよ? 千鶴姉の勝算と言っても…』

千鶴「……それは、どういう意味かしら?」
初音「お、お姉ちゃん。聞こえてたの?」
耕一「いやいやいやいや、特に深い意味なんかないよな。そうだよな? 梓」
梓「そ、そうだよ。別に」
 聞いているのかいないのか。千鶴は端正な面差しを傾けてにっこりと笑った。
千鶴「平気ですよ、耕一さん。“絶対に”勝ちますから」
 ――会場に立った柏木家の長女は、家族の励ましによって闘志に満ちていたという。
<柏木千鶴 入場!>