645 :
名無しさんだよもん:
〜はじめてのおべんとう〜 2
いつもより一時間早く起きて、ロードワークをすませた。
やっぱりちょっと寝不足かも。
シャワーを浴びて、キッチンに向かう。
お弁当作り。
大変だったけど、楽しい時間だった。
母を手伝うというより、母に指導してもらった感じ。
大きなフライパンにバターを敷き、
半分でハンバーグを焼き、残りでウィンナーを炒める。
その間にコロッケとメンチカツを油で揚げる。
卵とひき肉のそぼろは、母が作ってくれた。
きょうは特別だからね、といって。
ちょっと形が崩れてしまったハンバーグ。
足の太さが均等じゃないタコさんウィンナー。
それら見栄えのあまりよくないおかずは、
全部父の弁当箱に詰められた。
「味は一緒だからね」
母は微笑っていう。
「きょうは特別な日だから、我慢してもらいましょ」