742 :
家光と:
「わ、どうしたんだ彩…その格好」
「あの…トーナメント近いから…すばるさんの事…良く知るために…
すばるさんの格好を…してみたんです…の」
「いや…でも…」
「ぱ、ぱぎゅ…うぅ、だめ…です…の?」
「クルーガー…キック…はこう…です…の」
へちょ…
(あ…こけた)
(外見は似てても、キャラクターイメージの方向が全然違うから違和感バリバリ…)
「そのとおり…ですの☆…じゃなくって…です」
「敵を知り…己を知れば…百戦危うからず…ですの…じゃない…です」
「すばるちゃんまで…」
(あ…紅葉に見とれて…ふらついて・…木をへし折った…)
「なぁ、二人とも?」
「?」
「最萌トーナメントで戦うようになったからって、別に実際に戦うわけじゃないんだ」
「だから相手のことを意識しすぎず、自然に自分を出せればいいんじゃないか?」
「そう…です…ね」
「ぱぎゅうぅ〜大切な事を忘れてたですの〜」
「御影…さん」
「彩さん、後楽園…じゃなくてトーナメント会場でまた会うですの☆」
(ん〜良い光景だなぁ 願わくば試合後もこうなってくれたら良いな)
そんな事を思う和樹だった。
後日…
「あれ、彩、何してるんだ?」
「か、か、和樹さん…」
「ん…なんか背が小さくなったような?」
「いや…あ、あの、ち、違うんです… その、あの」
「ん、もしかしてあさひちゃん? どうしたの彩の服なんて着て」
「あ、彩さんと、服を、と取りかえっこ、したら…」
「ん?」
「彩さんが、ま、マネージャーに、つ、連れてかれちゃって…」
「な、何ー!」
「こ、こんばんわ…桜井…あさひ…です」
「こ、恋わづらい…歌います。い…てもたっても…いられない…」