──こみパ会場にて──
「あの……和樹さん……」
くいっ…くいっ…
「ん? 何だ、彩か。本の売れ行きはどうだい?」
「…いつもと……同じです……」
「そうか…。実は、彩の本が売れない理由が解ったんだが…」
「本当…ですか?」
「ああ。でも、理由をハッキリさせるために、幾つか俺の質問に答えてくれないか?」
「はい…お願いします…」
「よし。じゃあ先ず、彩が最初に買ったゲームソフトは?」
「…リーフの…痕と…東鳩を……両方、一度に買いました…」
「じゃあ、それぞれのゲームで、好きなシナリオは何だった?」
「……痕は……おまけシナリオの…柳川さんが助手の話…。
…東鳩は……志保ちゃんが…良かったです…」
「……そうか…。次の質問いくよ? 最近買って面白かったゲームは?」
「…やっぱり……リーフの誰彼が…とっても…面白かったです……」
「……最後の質問。彩の座右の銘は?」
「…リアル…リアリティ……」
「やっぱりそうか…。彩、君は超先生症候群にかかっているようだ。
これは同人作家として致命的だよ」
「…そんな……でも…超先生のシナリオは…設定とか斬新で…会話とか奇抜で…
…途中のイベントも盛り沢山で…オチなんか破滅的で…それから…それから……」
「…ごめんよ、彩。俺には君を救えそうに無い」
「ううぅぅぅ(泣、ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
「どうすればいいんだ…」
「アビスボートも…欲しいです(泣、ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
──破滅的に終る──
「ぱぎゅぅ〜☆! 和樹さん! 私の本が売れないのは、どうしてですの?」
「すばるの好きな原画家は?」
「樋上いたるさんですの! 特に今度のアニメ版Kanonの絵は最高ですの☆!」
「どうすればいいんだ…」
──こっちも破滅的に終る──
で、投票はHシーンのある<<彩>>に一票