葉鍵板最萌トーナメント2回戦Round97!!

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623み ◆MIYUciEM
よし、うちも、例の長文SSの一部(未公開部分)を支援アップですぅ。3レスくらいなので、
本スレに貼っちゃうよー。
あゆが切り株のところで錯乱した晩、手をボロボロにして帰ってきた祐一を秋子さんがやさしく
癒すシーンです。


どこをどう歩いたのかはわからない。
あゆの忘れ物。
羽のついた鞄とダッフルコートを手に、家に帰りついたのは、もう、とっくに
日付が変わったあとだった・・・。

秋子さんはまだ起きていた。
そして、何も聞かずに、暖房を強めて湯を沸かしてくれる。
ぬるま湯を洗面器に張って、手を暖めてくれる。

「冷たい体で、急に熱いお風呂に入るとよくないから。」

そこまで心配してくれる秋子さんの言葉が嬉しくて、そして本当に申し訳なく
思った。

「すみません。」

「いいのよ。」

「ところで祐一さん。」

秋子さんがあゆのダッフルコートと、鞄を見やり、真剣な顔をして話しかけてきた。
こんな時間に手を血だらけにして、しかも女の子の荷物までもって帰ってくれば、当然なにか聞かれるな、と思った。
だが、秋子さんの問いかけは俺の予想していた範囲内ではなかった。