葉鍵板最萌トーナメント２回戦Round96!!

岡田「ねぇ、吉井」
吉井「んー？」
岡田「あんたって影薄いわよね」
吉井「い、いきなり何？　人が気にしてることを……」
岡田「あ、やっぱり気にしてたんだ」
吉井「そりゃ、まあ。私たちって３人一組でまとめて扱われること多いし」
松本「なになに？　何の話？」
岡田「あ、松本。いやね、吉井って全然目立たんよねって話なのよ」
松本「そうだねー。吉井ちゃん影薄いよねー」
吉井「薄い薄い言わないでよ……大体、岡田も松本も大差無いでしょ？」
岡田「甘いわね」
吉井「何が？」
岡田「私と松本にはそれぞれ個性がある。しかしあんたには無い」
吉井「何よ、その個性って」
岡田「教えてあげるわ……。私には『意地悪』という個性が。
　　そして松本には『バカ』という個性がある！」
吉井「あんまり褒められた個性じゃないような……」
松本「酷いよ岡田〜。私はバカじゃなくてボケだよ」
岡田「どっちも同じじゃ。……とにかく、吉井。あんたには個性がない！」
吉井「い、いや、その……良識派というのはダメ？」
岡田「あんた、保科さんに意地悪とかしてた時点で、そんな個性吹っ飛んでるわよ」
松本「うちら３人、すでに属性がカオティックだからねー。ローフルとは相容れないよー」

吉井「う、うーん」
岡田「まあまあ。ここはひとつ、私たちに任せなさい。題して！」

『吉井イメージアップ大作戦！』

岡田「……ということで、吉井を目立つ存在にしてあげるわ」
吉井「ちょっと不安が……」
松本「まあまあ吉井ちゃん、私たちに任せなさい。泥舟に乗った狸の気分でいてよ！」
吉井「いや、それは違うって」
岡田「そうそう、泥舟じゃなくて箱舟」
吉井「それも違う」
岡田「とにかく！　吉井の個性を目立たせるには、まず外見から攻めてみよう！」
吉井「外見？」
岡田「そうそう。保科さんや宮内さんみたいな爆乳、１年の松原さんみたいなスレンダーな身体……。
　　そういう一目でわかる外見が個性！　それがあれば、吉井みたいな平々凡々の性格でもなんとかなる！」
吉井「……平々凡々で悪かったわね」
岡田「と、いうわけで、吉井の体形は……」

じー。

岡田「……すまなかった」
松本「ごめんねー」
吉井「なぜ謝る！？」
岡田「まあ、そう気を落とさずに」
吉井「あんたらが落としてるんでしょーに」

　　　　　　　　 ﾍ ／⌒
　　 　　　 ／ ⌒iﾍ^ヽ
　　　　　〃 ノﾉﾉ　)）)）
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　　　 z―ゞ.ゝ" iﾌ／ 　　＜　投票で〜す！
　　 　 ^ｧ／//ヘii〉y○　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　 　　　　 <_/_|」
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　　　　　じ'　 |. |
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　 　 　 　 ,.´ / Vヽヽ 　 　 　　物凄く辛いよ〜
　 　 　 　 ! i iﾉﾉﾘ）) 〉　 　 　　吉井さんも凄くいいし…理緒ちゃんも…
　 　 　 ⊇i l l.´ヮ｀ﾉﾘ,､_　 　 　支援がどっちも凄いよね…
　C-　（0）_）二（0））ヮｪスｧ　 決めかねているけど投票はするんだよ…
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣　<<理緒ちゃん>>に１票です〜。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　触角がいいんだよ〜（触覚ではないです）

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Toys/5170/rio/
↑一応支援ＳＳ書いてみたけど…
理緒ちゃんの事あまり知りませんです…
なにか喋り口調などが間違っていたらごめんなさいです…

岡田「外見で目立つのは、何も身体だけじゃない！　そう、小道具を使うのだ！」
吉井「小道具……って？」
岡田「眼鏡とか、ヘアバンドとか、リボンとか、耳飾りとか」
松本「うんうん、神岸さんとか、リボンつけてからすごく目立つようになったよね」
岡田「というわけで、ここに全部用意してみました。借り物だけど」
吉井「わ、眼鏡やらリボンやら、あげくは耳飾りまで……」
岡田「では松本。全て付けて差し上げなさい」
松本「いえっさー」
吉井「え？　全部！？　わ、ちょっと待ってよー！」

松本、吉井を強制的にメイクアップー。

松本「完了しました、サー！」
岡田「よろしい！　では吉井、こっち向いて」
吉井「むー、全くもう……」
岡田「……」
吉井「……どうしたのよ」
岡田「すまん」
吉井「なぜ謝る！？」

岡田「個性というのは外見じゃない！　中身だ！」
吉井「さっきと言ってること違うよ」
松本「まあまあ、それは言葉のアラってことで」
吉井「言葉のアヤ、でしょ」
岡田「そ、そう！　言葉！　話す言葉にも個性が現れる！」
吉井「なんか、今思いつきましたーって感じよね……」
松本「吉井ちゃん、そーいう細かいこと気にするとハゲるよ」
岡田「とにかくよ。目立つには『口癖』を武器にするといいと思うのよ」
吉井「口癖？」
岡田「そう。『はわわー』とか『うぐぅー』とか『了承』とか。
　　口癖のあるキャラは否応なく目立っている！」
吉井「うーん……それは一理あるかな」
岡田「そーいうわけで松本。なんか考えなさい」
松本「そうだねえ。『ひでぶ』とか『たわば』とか……」
吉井「いや、そーいう秘孔を突かれたような口癖はイヤなんだけど……」
岡田「他に無い？」
松本「うーん……『おいっス』」
岡田「決定！」
吉井「ええーーーーーーーー！？」
岡田「そーいうわけで吉井！　あんた明日から『おいっス』を口癖にしなさい！」
吉井「なんでそうなるのっ！」

松本「吉井ちゃん……冷静になって考えて。目立たないまま彼氏も出来ずに卒業まで過ごすのか、
　　目立って彼氏も出来てウハウハなのがいいのか。さあ、どっち？」
吉井「そ、そりゃ目立って彼氏がいた方が……」
松本「じゃ、おいっス」
吉井「……だから……」
岡田「おいっス」
吉井「……」
松本「おいっスー」
吉井「……ううっ……おいっス……」
岡田「声が小さい！　おいっスー！」
吉井「あーもう！　おいっスーーーーーーーーーー！」

吉井の中で何かが弾け飛んだ。

この瞬間。
学校の伝説として語り継がれる『Ｂ組のいかりや』が誕生した。
吉井がこれ以降目立ちまくったのは言うまでもない。
ただし……彼氏は出来なかった。

吉井「……だめだこりゃ」

−糸冬−