葉鍵板最萌トーナメント2回戦Round95!!

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243monologue (1/3)
「ふぅ…」

A.M.3:00
晩秋の月の光に照らされた静かな部屋に溜息が響く。
リビングのソファーに勢い良く身を預ける。

「今日も疲れたわね。」

誰に向けるということでもなく呟く。
まるで今日の仕事をかみしめるように。

由綺はまだ兄さんと頑張っているんだ…

そう思うと、何かよく分からない感情がわき起こる。
焦りなのか、嫉妬なのか、あるいは別の感情なのか…

「馬鹿馬鹿しい。そんなことを考えても仕方ないじゃない。」
口に出して否定しても無意味だった。
螺旋する思考は私の意志から解き放たれたかのように、あいかわらず
首をもたげたまま。とても嫌だった。

由綺はまだ兄さんと頑張っているんだ…
244monologue (2/3):02/01/13 17:40 ID:Wjk5Mp+F
最近は一人でいることが多くなった。
周りには大勢の人がいる。兄さんだっている。いつも一緒に。
だけどそれはあくまで仕事。緒方理奈と仕事をしているだけ。

だから私はいつも一人。
一人きりでスタジオを離れ、一人きりの部屋に戻り、一人きりで寝る。
そう、まるで存在しないかのようにひっそりと、私はいる。

私は本当にこれで幸せなの?
これが私の望んでいたものなの?
人から賞賛され、スポットライトを浴びる毎日。それは限られた人間
だけが享受できる特権。多くの人が望み、果たせない極上の特権。
それはわかっている。
だけど、そのどこに私はいるの?

わかっている。全部最初からわかっていた。
だからこそ、私はするべきことをする。
それは、誰でもない自分が選んだ道だから。

でも…、でも、少しくらい安らぎが欲しい。
それは我が儘なことなのかしら?。
贅沢な望みなのかしら?。
245名無しさんだよもん:02/01/13 17:41 ID:8Ok2QF64
>>234
ttp://leaf.aquaplus.co.jp/support/sup_old.html#usp_down
ここ(廃盤製品サポートページ )にあるので、すぐにプレイしよう。
理奈りん萌え♪
246monologue (3/3):02/01/13 17:41 ID:Wjk5Mp+F
兄さんは由綺に夢中。
あの娘の才能が兄さんを虜にしている。
だから、それは仕方がないこと。
だけど、私が安らげる場所は消えてしまった。
兄さんの中にいた私は彼女に追い出されてしまったから。
他愛もない話を気兼ねなく話せる、下らない愚痴さえも言える、些細な
ことでも共に分かち合える…。

 −でも、彼は?−

いけない!一体何を考えているのよ!


私に話しかけてきた人がいた。
煌びやかな衣装など、まるで目に入らないかのように、私に話しかけて
くれる人が。そんなことは長い間なかったかのように、その時は思えた。
だから、ただただ嬉しかった。
だけど、だけど……


「寝ちゃってたのね…」

着替えようとして、自分が泣いていたことに気が付いた。
理由はすぐに分かった。

それは、彼が、冬弥君が手の届かないところにいるから…。
何故なら、他の人のものだから…。