「いい豆が安く買えちゃったの。いま、挽き立てを淹れるわね」
俺のアパートの台所で、元スーパーアイドルがコーヒーミルをごりごり回している。
しかも、鼻歌なんかを歌いながら。
一緒に暮らしはじめてから、理奈ちゃんがしっかり者だってことがよく分かった。
いま俺は大学生を続けているし、理奈ちゃんもこれからの進路を考えているらしい。
ひょっとしたら進学して、念願の家庭教師バイトを実現させるのかも知れない。
結局、夢と未来を描く俺たち二人は、バイトで生計を立てる毎日だった。
理奈ちゃんの現役時代の貯蓄は相当な額らしいけど、正直ぴんと来ない。
『私、お金の使い方ってあんまり分からないから…。
でも、収入に見合った生活をしてれば、何かあってもずっと暮らしていけるでしょう?
冬弥君と一緒に…』
そっちの方が気が楽だったので、俺は逆にほっとしたぐらいだ。
とにかく、理奈ちゃんと普通の生活が始められたことが嬉しかった。
何を気に掛けることもなく、お互いがお互いのために時間を使う日々…。
そんな普通がすごく嬉しかった。
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うー、SS書き始めたけどもう続ける時間がない…。
参ったあぁぁ!
俺は参ったあぁぁ!
ということで投票だけ…<<オガタリーナ>>に一票淹れます。