473 :
1の場合:
実のところ俺も先ほどからの愛撫で、すっかりアレがコチコチに
固まっていた。
慌ててパジャマを脱いで素っ裸になると、キッチンにだらしなく
よりかかる美咲さんを後ろから抱き締めて、ゆっくりと挿入を開始した。
「……!」
一瞬、美咲さんが切なそうな表情を見せた。
俺はそれがもっと見たくて、馬鹿みたいに腰を動かす。
美咲さんの柔らかな躰に、俺を叩きつけるたびに、彼女は敏感に
反応した。
「はぁっ……」
美咲さんが溜め息を漏らした隙に、彼女の唇の中に俺の指を
挿入する。
ちゅるっ……ちゅるっ……。
美咲さんは、うっとりとした表情で俺の指をしゃぶった。
温かい肌の躰へ、何度も何度も自分を出し入れする。
足の指から頭、肉茎の先端に至るまで俺は全身で
美咲さんを感じていた。
「俺……美咲さんっ、俺、もうっ……」
そういいながら、俺は彼女の口内を蹂躙していた指を離す。
「わ、わたし……も……」
最後に彼女にキスをして、肉茎を彼女の躰に叩きつけた瞬間、
頭の中がスパークした――。
「――――! はぁ……はぁっ……はあ……」
美咲さんも絶頂に達したらしく、躰を痙攣させてがっくりとうな垂れた。
――あー、ところで。
スクランブルエッグが黒焦げになったことに、美咲さんは大層
ご立腹(服を隠していたのもバレたし)だったらしく、ぽかぽかと
ベッドで胸板を叩かれたことを追記しておく。
<おわり>