銃撃戦こそがロワだ
銃が少ない方がイイなんて逝っているなら「ロワ」なんて名前つけるな
と言いたくなる
>>294 最終的にはそうなってもいいと思うけど・・・
序盤戦から味気ない銃撃戦だと、書くほうも読むほうもお腹いっぱいになると思われ。
漏れ的には、中盤以降くらいまでは「色々な支給品」で「そのキャラらしい」話で行ってもらいたいなぁ。
と、思う。
むしろ、弾薬尽きた終盤こそ……かなぁ。
最終戦あたりになると、残り人数は2〜5人ぐらいか?
で、銃の方も途中で1つや2つは無くなったりするだろうから
10だと微妙に多く、5だと少し物足りないってトコかな?
298 :
1:02/01/31 07:42 ID:WeBVzmHp
・・・・・あれ????
ココドコ?????????????????
え??????????????????????????
もしかして、漏れって役立たず????????
今だ299番ゲットオォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
アリャ・・・・・・・・・・・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
∧∧ (´;;
(゚Д゚ ,)⌒ヽ (´⌒(´
U‐U^(,,⊃'〜... (´⌒(´⌒;;
>>1さんお帰り〜
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
ポ ∧∧ ポ
ン (゚Д゚ ,) . ン
(´;) U,U )〜 (;;).
(´)〜(⌒;;UU (´ )...〜⌒(`)
物陰から何かが勢いよく飛び出してきた。
一瞬何かの動物かと思った。
がしかしよく見るとそれは女の子。知らない娘。
綺麗な長い栗色の髪に木の葉や枝がひっかかっている。
鋭い目でこちらを見つめている。息が荒い。
どうしよう? この子は誰かに追われているのか?
優しく声をかけてみようか?
それとも今すぐここから逃げた方がいいのだろうか?
私は迷った。
女の子は凄い形相で私を睨んで威嚇している。今にも飛びかかって来そうだ。
けど私には少女が何かに怯える寂しい子猫の様に見えた。
そうだ! 私は自分の鞄を探って支給品であるお菓子袋に手を突っ込む。
「ほら」
いくつかのあめ玉やラムネ。
少女は警戒しつつも何かに引き寄せられるようにゆっくり近づいてきて
私の手からお菓子を奪うとすばやく離れてまた2人の間に一定の距離を保った。
あぅ〜という変なうめき声を漏らしつつ少女はお菓子を食べながら私に話しかけてきた。
「肉まんは……ある?」
「御免……ない……」
少女は心底残念そうに下を向く。
「けど……お菓子はまだある」
こういうの何て言うんだっけ?
……餌付け?
とてとてと近寄って私の手からお菓子を受け取る少女。今度は離れない。
自分でも何故そう思ったのかよく分からなかったが私は少女の頭を撫でてやろうと手を伸ばした。
私の手が頭に触れるか触れないかの所で突然少女は私の手をはねのけ叫んだ。
「こ、子供扱いするなーっ!」
女の子はきびすを返して現れた時と同じ様に勢いよく走り去っていった。
「失敗しちゃった……」
河島はるか(16)は残念そうに呟いた。
定期age
・・・誰かが、私の腕を叩いている。 ええと、これは・・・確か、タップ。 ギブアップの意思表示だ。
ああ、なら手を離さないとね・・・って、手?
私は目を開いた。 ・・・私の手の中で、青白い顔をした初音が、必死に腕を叩いている。
「ええっ!?」
私は慌てて手を離した。 私、が・・・首を絞めていた?
「千鶴お姉ちゃん・・・?」
涙目の初音が、おどおどしつつもこちらを覘き込んでくる。
「初音・・・わ、わたし、一体何を!?」
二人で深呼吸してちょっと落ち着いた後、私は何が起こったのか説明を求めた。
初音の話によると、いつの間にか寝込んでいた私を、初音が看てくれていたらしい。
梓と楓は、向かいの家に入っていった人が居るとかで、監視をしに2階に上がって行った。
二人きりになって、初音がうとうとしかけたとき、突然私が首を絞めたのだという。
私は思い違いをしていた。
力を封じられても、「鬼」は、私の体の中で眠ってはいなかったのだ。
首輪の力によって、普段の力を発揮することは出来ないだろうが(初音が生きているのが何よりの証拠だ)、この体を動かす事くらいは出来るらしい。
私の意識が無くなった後、狩りがし易い状況になるまで待っていたということか。
”制御しようとする力”自体が首輪によって抑えられているのだ。 制御不能になった事による、鬼の反乱、か・・・
「困ったわね・・・」
初音に今の考えを話すと、私と同じように考え込む。
「だったら、私達、寝ちゃ駄目なのかな?」
「ろくに力は出ないんだし、残りの3人で見張りをすれば・・・」
と、話していたとき、梓が降りてきた。
「千鶴姉ぇ? 起きたんだ。 ・・・起き抜けに悪いけど、移動しなきゃいけないかもよ」
「え?」
私が聞き返す間もなく、遠くでガラスの割れる音がした。
「お隣りさん、おっ始めやがった」
女は鬼の暴走無いと思うけど・・・
>>303 制御出来てたモンが、変なもの付けられたせいで制御出来なくなったって事じゃない?
しかし、このスレも寂れてきたなぁ。
書き手のやる気削ぐようなこと書くなや、ぱご!
ハカロワでもときたまあった様に現在までの状況をまとめたりしたら
書き手さんは書きやすくなるかな?
未登場キャラとか。でもこれは今後の内容縛ったり、雑談とかになってしまう可能性あるから
やめた方がいいですかね?
周りを警戒しながらゆっくりと慎重に私達は歩いていた。
「川澄さん……」
「舞でいい」
「じゃぁ私もみさきでいいよ、舞ちゃん」
私は握られた手を少しだけぎゅっと強めた。
「……はちみつくまさん」
なんだかよく分からなかったけど舞ちゃんの手は少し暖かかった。
こうして私は舞ちゃんと行動を共にする様になった。
舞ちゃんは誰か探している人がいるらしく、私達は一度スタート地点付近に戻ってきていた。
私も澪ちゃんの事が気になっていたので出来れば探して一緒にいてあげたかった。
流石に同じ事を考える人がいるのか、ここら一帯にはいくつか人の気配がすると舞ちゃんは言った。
私はスケッチブックを持った、私と同じ制服の頭にリボンをつけた女の子がいれば教えて欲しいと
舞ちゃんに伝えた。
けど2人の探し人は見つからなかった。
「こういうゲームでは多分、どこかに隠れてじっとしているのが一番いい」
そう舞ちゃんは言った。確かに既に何度か銃声や爆音が響いている、もぐもぐ。
放っておけばある程度人は勝手に減っていくだろう。主催者の思惑通りの自滅……もぐもぐ。
「だけど……私には探さなければいけない人がいる、けどそれはきっとみさきを危険に巻き込む事になる」
舞ちゃんはゆっくりと少し心苦しそうに言った。舞ちゃんはぶっきらぼうだけど優しい。
「うん、じゃぁ探そうよその人を。もぐもぐ」
「……みさき、それは?」
「え? 鞄には食料が入ってるって言ってたから探してみたらバナナが入ってたんだよ。他にもペットボトル
とかは分かったんだけど……確か支給武器が入ってるハズなんだけど見つからないんだよ」
舞ちゃんは私の鞄を探り始める。そして今度は自分の鞄を探って何かを取り出した。
そしてその何かコートの様なものをかぶせてくれた。
「私の支給品。多分これは銃弾を防いでくれる、みさきはこれを絶対に脱がないで」
私の足下まで覆うようなロングコート、本当だ、手触りが堅い感じがする。
「凄いね、それで私の支給武器は何かな? ちょっとわくわくするよ」
「みさきの支給武器はその……」
【川名みさき(18)】支給武器:バナナ一房
【川澄舞(17)】支給武器:防弾コート
前々から思ったんだが、『武器』が『ただの食い物』というのはどうか。
いや、こんな些細なことで騒ぎ立てるつもりはないが、ふと、ね。
>>309 「外れ」なんでしょ。
みさき先輩は食ってしまったが、色々とヒネれば使い方もありそうな。
中身はともかく、バナナの皮は立派な武器です
バナナの皮では滑りません。
バナナは液体窒素で凍らせると釘が打てます。
ホラ立派な鈍器だ(違
314 :
名無しさんだよもん:02/02/03 16:48 ID:OoiSyEQk
期待age
「はい。 舞ちゃんにもおすそ分けだよ」
みさきがバナナを手渡してくれる。
「・・・みさき。このバナナには、毒が入ってる」
げふっ! ・・・ごくっ。 みさきが吐きかけたバナナを飲み込む。 流石だ。
「・・・可能性があるから、そんなに食べないほうがいい」
「ひどいよ〜」
私たちは、それぞれの探しものを求めて建物から離れた。 近くで争いごとをしている気配はない、が。
「・・・みさき、ちょっと静かに」
みさきも気付いたらしい。 人の声。
『ザッけんたろ・・・ザッそれで、楓は・・・ザッ ちょちょ、ちょっとタンマ〜!・・・』
(・・・話し声じゃ、ない?)
その声は、すぐ近くの草陰から聞こえてくる。 私はみさきに「ここを動くな」と指示しようとした。
「みさき、ここを」 「『ザッみさき、ここを・・・』 あうぅぅ〜」
今のは、私の声? もう少し聞き耳を立てる。
「あううぅ〜、どうやったら止まるのよぅ!? 『ザッあーっ、繭ちゃん、こんなところに・・・』」
私は跳び出した。
「・・・お前。 今の声は・・・」
・・・ちょっと声に怒気がこもってしまったか。
機械とイヤホンを両手に持った少女は、奇声を上げながら一目散に逃げ去ってしまった。
気配を察して、みさきも近寄ってくる。
「みさき、あの子が持っていたのは、恐らく・・・」
「うん。 間違いないと思うよ」
私達は、あの子を追いかける事にした。
(佐祐理・・・生きてた)
(この臭いは、絶対にバウムクーヘンと麦チョコだね。 お菓子、わけてもらえるかな?)
【川澄舞(17)】 佐祐理ゲージMAX
【川名みさき(18)】 空腹ゲージ8分目
少し停滞しているみたいなのでやっぱりまとめみたいなものを少し。
ゲーム開始以降(部屋を出てから)未登場キャラ
猪名川由宇(02)、江藤結花(04)、大庭詠美(06)
緒方理奈(07)、杜若きよみ(黒)(08)、杜若きよみ(白)(09)
桑嶋高子(24)、桜井あさひ(26)、澤倉美咲(28)
篠塚弥生(31)、スフィー(33)、立川郁美(37)
雛山理緒(47)、牧部なつみ(50)、牧村南(51)
三井寺月代(54)、観月マナ(57)、森川由綺(60)
登場したがまだ支給武器が判明していないキャラ
藍原瑞穂(01)、柏木梓(10)、柏木楓(11)
柏木千鶴(12)、柏木初音(13)、砧夕霧(19)
来栖川芹香(22)、椎名繭(30)、セリオ(34)、
高瀬瑞希(35)高倉みどり(36既に死亡)、月宮あゆ(40既に死亡)
芳賀玲子(45)、松原葵(52)、御影すばる(55)
但しハッキリ記されていないが
椎名繭(30)は
>>289にて「赤いヘルメット」(と「どっきりテレビ!」の看板?)である可能性
月宮あゆ(40既に死亡)は
>>264、
>>272から「金属バット」である可能性が示唆されるので
上記2つ共まだどうにでもなる可能性もあると思いますが注意が必要だと思います。
318 :
317:02/02/05 09:42 ID:gorBYbll
最後の繭とあゆの支給武器に関してとかは書かない方が良かったでしょうか?
そもそもこういうの自体やめておいた方がいいですか?
前回尋ねた時何の反応もなかったのでとりあえずやってみましたが
もし色々と問題あって書き手、読み手の興を殺ぐなら二度としません。
ってやって良くてもまたやるかどうかは分かりませんが。
319 :
317:02/02/05 09:46 ID:gorBYbll
む、すいません
登場したがまだ支給武器が判明していないキャラで
太田香奈子(05)
が抜けていました。
陳謝。
目の前で何かが小さく光った気がした。
次の瞬間暗闇の中から突然突き出てきた何か。
あたしは間一髪手にしていた刀でそれを防いだ。
ぶつかった何かが鞘を滑る嫌な音。
「な、何っ!?」
勢い余ってあたしの横を通り抜けていく赤い髪の少女。
両手に鋏を握っている。
「七瀬さん!」
悲鳴に近い瑞佳の叫び。
「下がってて瑞佳っ!」
あたしは瑞佳に自分の鞄を投げつけてそう言い放った。
身軽になったあたしは両手で鞘に入ったままの刀を構え直す。
あんな目にあったってのに刀身を晒す事にはまだ抵抗があった。
少女は何かブツブツと呟いている。この娘はもう正気じゃない。
「もう一人いたんだ……ふふ……じゃぁ2人殺して後57人……ふふふ……」
馬鹿、何躊躇してるの! さっきの不意打ちで明らかな様に向こうはやる気よ!
胸の奥で誰かが叱責する。早鐘の様に鳴る心臓。震える手足。
「説得は通じそうにないわね……」
後ずさりながら距離をとる。
戦いが長引けば「新たな敵かも知れない誰か」を呼び込んでしまう可能性もある。
どうする? このまま戦う? それとも二人して一目散に逃げる?
そう言えば瑞佳って足早かったっけ?
折原に毎朝鍛えられてるか……ははは……
冷や汗が流れる。
赤い髪の少女はじりじりと近づいて来る。
ここで背を向けるわけにはいかない。
あたしに人が斬れるだろうか?
七瀬留美(44)はゆっくりと鞘から刃を抜いた。
【残り54人】
>>317 助かる。ありがとう。
しかし、WA以降の葉キャラの使われさっぷりが凄い。
自分で書こうにもやったことがないからな……。
もっと書き手がいればいいんだけど。
書き手、最初から3〜4人くらいしか居なさそうだったし。
結構キャラ空いてるし、既存の続きでもいいから、書いてみてはいかが?
>>321
集落を歩いていた緒方理奈は、その島にはまるで不似合いな建物を発見した。五階建て
のオフィスビルである。周りを見渡してみても、木造建築の一軒家がちらほらあるだけ。
明らかに異質な存在に、背筋が寒くなるのを覚えた。さっさとその場から離れようとする。
その時だった。ビルの中から、微かに物音が聞こえた。そんな気がした。中に誰かいる
のだろうか。よくもまぁこんなあからさまに目立つ場所に入る気になったものだ。隠れて
いるつもりなんだろうか。隠れるにしても、もっと良い場所があるだろうに。
――つまりは、自分は誘われているのだろう。
望むところだった。いずれは誰かを殺さないといけない。その挑戦、受けてやろうでは
ないか。支給されたスプレー缶を片手に、入口の自動ドアの隙間から、静かに忍び込んだ。
実のところ、あの物音にそんな意図はなかった。雛山理緒はとてもそんなことが出来る
人間ではない。たまたま目についたこの建物の中で、一人静かに震えていただけだった。
誰にも見つかりたくない。お願いだから放っておいてと。逃げ場のないその場所は追い詰
められたらお終いなのに。そんなことに気付く余裕はなかった。支給武器の懐中電灯―武
器ではないではないか―を、たまたま震える手から落としてしまったところに、たまたま
緒方理奈がやってきた。ただそれだけのことだった。そんなことは、理奈の知ったことで
はなかった。
気付いたことが一つあった。一階にも二階にも、開くドアは一つもなかった。今、理奈
は三階へと続くたった一つの階段を登っている。電気は通っていないようで、エレベータ
ーは動かなかった。もちろん、そんな危ないものに乗れたものではないのだが。とにかく
最上階までこの調子なのだろうか?
考えてみる。例えば金属バットでも鉄パイプでも刀でもいいのが、決して広くはないこ
の通路で使うに適した武器であるかといえば、答えはノーに決まっている。そんな人間が
わざわざここに誘い込むということをするだろうか。更に考える。ここまで、ドアだ全て
開かなかったということで、馬鹿正直なほど一本道だった。通路が一本しかなかったから
だ。おかしい、この建物は、この状況は、誰かが作為的に作ったものの気がしてならない。
一レスがとてもハード……厳しい。
通り過ぎた部屋の中に誰かがいたらどうだろう。中から鍵をかけ、誰もいないようにみ
せかけた。いや、全ての部屋に鍵がかかっていた。少なくとも外から鍵はかけられないよ
うになっている。針金を鍵穴に入れてというのを聞くけど、そんなことが出来るだろうか。
出来ればそれまでだが、出来ないとすると、一階二階には一つだけ鍵のかかってない部屋
があったということか。不自然だ。だが不自然といえばそもそもこの建物自体が不自然で
ある。何に確信を持てばいいかわからなかった。とりあえず背後にも注意するしかない。
もし全ての部屋に鍵がかかっているのなら、この先に待ち構えている人間は飛び道具を持
っているのだろう。角から、階段から、自分が顔を出すのを今か今かと待っているはずだ。
理緒は震えている。震えている。怖い怖い……カチャッと、ドアノブが回る音がする。
三階につき、一番手前の部屋のノブに手をかける。驚いたことに、鍵がかかっていなか
った。そして今、ドアを手前に、一気に引いた。同時にその場を飛び退く。誰かいるかも
しれないから。
中には誰もいなかった。それどころか、殆ど何もなかった。壁にはひびが入っている。
壁紙も床のタイルも剥がれている。他には、取り外し忘れたのだろうか、エアコンが一つ
それだけ。何もありはしなかった。
突然、背後からドアが開く音がする。慌てて理奈がふりむくと、強い光が目に入った。
暗さに慣れきった目にはかなりのダメージとなり、一瞬何も見えなくなった。理緒はその
隙に、懐中電灯で殴り掛かる。理奈の頭に直撃し、そのまま続けて殴る。殴る。殴る。五
回目はなかった。理奈は闇雲にスプレーを噴射させる。吹き出された塗料が理緒の顔にま
ともにかかる。異様な叫び声を上げて手に持っていた懐中電灯を投げる。何も見えない。
一気に形勢を逆転させた理奈はここぞとばかりに襲い掛かった。理緒を地面に押し倒し、
顔面を強く蹴る。嫌な音がしたが聞こえないふりをし、蹴る、踏み付ける、馬乗りになっ
て頭を持ち、床に強く打ち付けた。相手の顔が変型しているのも、眼球が飛び出し、血を
吐いているのを、脳漿が飛び出しているのも、今は何も、考えないように。
【雛山理緒 死亡 残り53人】
327 :
捕獲?:02/02/09 00:20 ID:0m2PsNEx
猪名川由宇は森の中にぽつんと建っていた小屋の中にいた。
たまたま見つけた時は怪しいとも思ったが、様子をうかがっても誰もいなかったのでここで一息つく事に決めた。
「にしても、この島には木こりでもいたんかいな」
呟きながら、バッグのジッパーを開ける。
中に入っていたのは水、携帯食料、コンパス、地図・・・
「なんや・・・これ」
いや、何かは分かっている。だが、予想と大きくかけ離れていたので声がでてしまった。
でてきたのは、投網だった。
「どうしたもんかなぁ。これ」
少し考えて、由宇はしばらくここにいる事に決めた。
その際の安全策として、小屋の入り口近くに罠を張ることにした。
幸いな事に必要なものは全部、小屋の中で揃った。
・・・まぁ、そんな大した罠やないしな。
入り口近くに糸を張り、それに引っかかると固定してあるカッターで糸が切れると同時に糸で吊ってあると網が落ちてくる仕掛けだ。
網は木々に阻まれて目立たないが、よく見れば簡単に気付かれてしまう。
それに、はっきり言ってしまえば罠自体がちゃちなものだ。
―こんなん、かかるやつおんのか?
自分で仕掛けておいて、不安になってしまう。
「まぁ、あんなん持っててもしゃあないしな。気休めにでもなればええわ」
そう言って、由宇は小屋の中に戻っていった。
・・・数分後。
ばさっ、と何かが落ちた音。
「なんや!いきなりかかったんかい!」
外に出て、由宇の目に映ったものは
「ふみゅ〜ん、なんなのよぉ。これ〜」
網にかかってもがく大場詠美の姿だった。
328 :
捕獲?:02/02/09 00:29 ID:0m2PsNEx
【猪名川由宇(NO.02)、大場詠美(NO.06)、合流】
本文番号入れ忘れた・・・鬱だ。
……大庭だよ……大場じゃねえよ…………ふみゅ〜ん…………
・・・そこまで間違えていたとは・・・逝ってきます・・・
反応がないだろうことを確認し、攻撃の手を休める。息が荒い。嫌な匂いがする。この
部屋には窓一つないせいで、血の匂いが充満している。名も知らない相手が放り投げた懐
中電灯を拾い、照らす。相手の頭部は見事に破壊されていた。凄惨さに耐えかねてその場
で嘔吐する。吐瀉物が死体にかかり、より一層、無惨な光景となった。自分がやったのだ。
これは自分がやったのだと自覚する。涙が流れる、だがこれで、敵が一人減ったのだ。
そして次の瞬間だった。開きっぱなしのドアが突然大きな音を立てて閉められた。驚く
暇すら忘れ、死体を飛び越えドアノブを回す。回らなかった。まるで鍵がかけられている
ように。改めてドアノブを見ると、鍵穴がついていた。つまり、この建物のドアは、外か
らも中からも、鍵がないとロックすることができないのだ。
江藤結花はドアの外でほくそ笑んだ。部屋の中では誰かが大声で助けを求めていた。も
ちろん知ったことではない。手元にあるリモコンを見る。三つあるボタンのうち一つを押
す。これで、部屋の中の人間の命はなくなった。結花の支給武器は、この建物全てのドア
に共通の鍵と、特定の部屋に仕掛けられた罠を操作するリモコンだった。三階、四階、そ
して五階に一つずつエアコンのついた部屋がある。そしてこのスイッチを押せば、そこか
ら流れてくるのは毒ガスだ。窓一つなく、気密性も極めて高い。鍵穴に鍵を差し込んだま
まにしておけば、中の空気はほぼ漏れることはない。理緒が建物に入る姿を目撃し、後を
つけた。そして、三階の理緒が入った部屋と罠のある部屋以外、全ての部屋に鍵をかけた。
自分は隣の部屋に中から鍵をかけ隠れていた。次に入ってきた理奈が上手く理緒とトラブ
ルを起こしてくれたせいで、一つの部屋で二人始末することができた。残された部屋は二
つ。今使用した部屋は放置しておく。どのくらいの時間で中の人間が死ぬのか見当もつか
ないし、下手にドアを開けたら中のガスが飛び出てくる。自分の服の袖を破り、鍵穴につ
め、四階へ向かう。次はいつ、獲物がかかるだろうかと考えながら。
そして、部屋の中では理奈の意識が永久に閉じようとしていた。どうして、こんなこと
になったのかと考えながら。自分が殺した少女の死体が、こっちを向いて笑っている気がした。
【緒方理奈 死亡 残り52人】
333 :
名無しさんだよもん:02/02/12 14:54 ID:CjAciLIM
たまにはage
「ああ、つまり、魔法を使わなきゃいいのね」
リアンにヘルプを送ろうと、何度もチャレンジしていたスフィー(No,33)は、縮んでしまった自分の体を見て一人ごちた。
「うー、元に戻るまで、どれくらい掛かるかなぁ・・・」 と、ぼやいた時、この建物に近寄ってくる二人組みに気付いた。
「あの女の子たち、こっちに来る・・・」
侵入してきた二人組みは、のほほんとした雰囲気でくつろぎ始めている。 2階に隠れて様子を窺っていたスフィーだったが、危険は無いと判断し、二人の前に姿を現した。
「あのー・・・」 瞬間、二人の顔に緊張が走ったが、相手が子供だと見て警戒を緩めた。
「あれ? 校舎では見なかった娘ね? キミ、どうしてこんなところに居るの?」
赤い髪の少女、高瀬瑞希(No,35)は、スフィーを島の住民だと勘違いしているようだ。
「え? あたしも参加者だけど・・・? 名前はスフィーです」
「何言ってるの? スフィーって人は私の前の前に出て行ったけど、大人の女性だったわよ?」
「あ、それはあたし。 魔法使ったから体が・・・」
そこでスフィーは言葉を止める。 果たして本当の事を言って、信じてもらえるものか?
「魔法・・・?」 「え? なに? あなた魔法使いなの? 何? どんな事が出来るの?」
青髪の娘の反応が良いが、真面目そうな赤髪の少女はやはり訝しげな顔をする。
「えーっと、今は首輪のせいで魔法は使えなくて。 でも、さっき無理に使ったせいで体が縮んじゃったんです」
「そうなんだ〜? でもさ、体が縮んじゃうってところも見てみたいなぁ〜」
玲子の注文に、スフィーはちょっと考え込む。 別に証明してみせたところで何かが好転するとは思えない。
「あ、無理なお願いだったかな〜?」
玲子の一言が、ちょっと癇に障る。 どうやら、彼女も本心からは信じてはいないようだ。
「・・・わかりました」 何故ムキになったのかはよく分からない。 精神年齢が下がっているせいなのか。
「・・・え? ええ〜!?」 「何よ・・・何なのよ・・」
ほのかに光を発し、多少縮んでいくスフィーを見て、驚嘆の声を上げる二人。
ふふん♪ と、ちょっと自慢げなスフィーだったが、返ってきた言葉はショックなものだった。
「化け物・・・」
336 :
名無しさんだよもん:02/02/15 08:53 ID:1pXk65ez
保全ageしておく
337 :
名無しさんだよもん:02/02/16 14:20 ID:za5lb6ej
age
338 :
名無しさんだよもん:02/02/17 18:03 ID:CJpVUEqu
age
340 :
名無しさんだよもん:02/02/18 07:29 ID:ap0/oHc6
執筆者募集age
まかせとけ
なんとかしてみさき先輩に数人仕留めさせたいと頭をひねってたけど、シチュエーション思いつかないYO!
一人分しか!
優勝してほしいのになぁ…。
>>342 自分としては誰かを殺すよりも狙われてもぎりぎりで生き残っていくって展開がいいけどね。
後半になって多くの殺人者達が消えた後彼女みたいなキャラが
他者にどういう影響を与えるかっていうのにちょっと興味がある。
心眼でも習得させりゃいいけどそんなのは問題外だなw