460 :
神尾観鈴:
●月△日
今日帰り道で中学生の女の子二人が話しているのを耳にした。
「あんたさ高校受験どうすんのよ?」
「大丈夫よ。なんとかなるって」
「なんないわよ。マジやばいよ」
「そんなことないよ。私アンタよりは頭いいもん」
「私就職組だよ? それにそれっておばちゃんとかが言ってる『あたしコニシキよりは痩せてるわよ』とかいうのと同じじゃん」
「なにそれ? ワケわかんない」
「じゃあ、そうだなー。『私神尾観鈴よりは友達いるもん』とかいうカンジ?」
「うわ、それってマジやばくない? 私勉強しようかな…」
小さな街だからみんな私のこと知ってるのかな。
にははっ観鈴ちん強い子。泣かないもん…。
が、がお…。