七瀬支援SSその14
「ただいまぁー…… って、誰も居るわけ無いか」
正月ボケというのじゃないだろうけれど、さすがに、疲れた。
誰も居ない部屋。空しく響く声。なんだか疲れが更に増したみたい。
「はー、独り暮らしももう5年目でしょうに」
独り言が多くなっていると気付いたのは、独り暮らしを始めて1年経った頃
だっただろうか。
最初は酷く悲しい気分になった物だが、最近はもう慣れた。慣れたと思っていた。
「お化粧、落とさないとね……」
そう言いつつも、ベッドにドサリと横になる。
スーツが皺になっちゃう。お化粧も落とさないと、次の日が大変だ。
ふと、留守番電話のランプに気付いた。
気だるい身体を起こし、スイッチをON。
「あー、俺だ、浩平だ。なんだよ、まだ帰ってなかったのか」
「えーと、明日は会社休みだろ? どっか飯でも食いに行こうぜ」
「じゃあ、連絡待ってる」
私はすぐにあの人の番号をプッシュする。
「……あっ、浩平? 私、留美 え? うん……」
「ただいま……」