次の日。
教室に入ると、いつもの変わらぬ様子の七瀬がいた。
『……ごめん』
ふいに、昨日の姿が重なる。あの時の七瀬も、今、目の前にいる七瀬も同じ七瀬、なのか……
「あいつは、何を謝っていたんだろうな」
そんなことをつぶやいていた。
ほどなく、始業を知らせるチャイムが鳴り、朝の HR が始まった。
いつもなら、ここで石橋が 2, 3 のつまらない連絡を伝えてすぐに終わるものなのだが、今日は違っていた。
「えー、よく聞け。今朝連絡があって身内に不幸があり、 斎藤が 2, 3 日学校に来れなくなったそうだ」
斎藤か、そういえばそんな奴もいたな。
「それに伴い、斎藤が担当していた舞踏会の実行委員の代役を誰かにやってほしい」
一斉にブーイングにつつまれる教室内。
「こぉらぁ〜、不満を言うんじゃない。斎藤はお前らのクラスメイトだろ。誰か代わってやろうという奴はいないのか?」
そうは言っても、俺は転校してきたばっかりだし、斎藤の顔覚えてないし。
その時、スーッと手を挙げる生徒がいた。