七瀬支援SSその10(1/1)テンション下げるために……
「浩平、待ってた、ずっと…… 待ってた」
あいつが帰ってきた。私の元に、返ってきてくれた。
ずっと待ってた。ずっとずっと、待ってたんだよ?
「このドレス、もう煤けちゃったよ」
寂しかった、寂しかったんだよ?
「でもいいよね、こんな私でもいいよね?」
嬉しい。嬉しい。嬉しい。
「ねえ浩平、踊ろ?」
私は彼の手を取って踊りだす。
真夜中の公園。二人だけのワルツ。
「あははっ、あははははっ」
「ねぇままー、あのお姉ちゃん一人で回って笑ってるよ?」
「だめよ、指差しちゃ!」
「あはははははははっ!」
真夜中の公園で、私と“浩平”はずっと踊り続けた。
ずっと、ずっと。