葉鍵板最萌トーナメント2回戦Round85!!

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412MITUKI ◆XqniXHe2
 七瀬支援SS(1/2)

「お待たせ、浩平」

 水着に着替えを済ませ、波打ち際にパラソルを立てていた浩平に、
声をかける。
 浩平ってば、立てかけのパラソルが傾くのも忘れて、ぽかんと馬鹿
みたいに口をあけて水着姿の私を見てる。

 今年初めての海。
 しがないOLの、しがないお給料を当てて新調した水着。
 出費はちょっぴり痛かったけど、浩平のこんな表情が見れたんだから、
よしとしよう。

「ちょっと浩平、馬鹿みたいな顔してないで、何とかいったらどうなのよ?」

 ちょっぴり意地悪く、聞いてみる。
 学生の頃なら私も少しは照れただろうけれど。
 いまさらねぇ……。

「きれいだ……」
「えっ!?」

 思わず口をついてしまった。
 そんな感じの浩平の言葉。
 事実、今はあらかさまに「しまった」って顔をしてる。
 てっきりいつもの憎まれ口が出てくると思っていた私は、完全に意表を
突かれてしまった。