ちょいとヒマだったもんで、ヲタラーについて考察してみた。適当なんでアラだらけ
だったりするだろうけど、その辺はご愛敬ということで、ひとつ(w
●ヲタラーの「正体」についての一考察、もしくは愚にもつかない考え
先に断っておくが、なぜヲタラーが名雪スレのみに執着するかは、考察の対象外としてある。これは、名雪スレ内という環境を与件とした、限定的なものであることをご承知おき
願いたい。
それでは、「ヲタラー」と呼ばれるコテハン(?)の行動や特徴について、適当に分析して
みることにしよう。
1.「自画像」を前面的にアピールしている。
ヤシのハンドル((∴)◎∀◎(∴))や、以前執拗に貼られたAAを見れば
分かるように、一般的に不潔で醜悪なイメージで認知、記号化された「オタク像」
を、自らのキャラクターとして採用している点が一つ。
葉鍵板にも個性的なコテハンはいろいろいるが、普通、自らの容姿を含む「自画像」
について、ここまで恒常的かつ前面的にアピールすることはない。
ポピュラーな「なりきり」行動の一種とも考えられるが、それらは大概、周知の
特定キャラを使用して行われる。敢えて「一般的なオタク像」を戯画化したものを
用いている点に、「ヲタラー」の作為があると見ていいだろう。
私見を述べれば、それは悪意に属するものだと思われる。ヲタラーの決まり文句の中に、
「ヲタラーはミンナのココロの中にいるんだヲター 」というのがあるが、それは唯我独尊、独善的で
見苦しい振る舞いの数々を行ってみせる「ヲタラー」というキャラクターを、現にエロゲー
のキャラスレを読んでいる「ヲタク」どもに見せつけるための「鏡」だと暴露している
ようなものだからだ。
従って、「ヲタラー」は存在そのものが、煽りのための装置であろうと解釈できる。
2.レスが様式化している。
彼の発言は必ず「ブヒヒ」と下卑た笑い声で始まり、センテンスの最後に「ヲター」と
独特な語尾を付加する。文体は短いセンテンスの連続的な箇条書きで、発言内容は
周知の通り自らを家長とし、「ナユタン」をその妻、そして2,3の子供をもつ「ヲタラー一家」
なる設定に基づき、不変的なテーマ「ウンチ」について、悦に浸った粘りけのある
口調で、ひたすら語り続ける。
などと分析されてしまうほど、彼の発言形式は、ほぼ完全に様式化している。一見電波
にも見えるが、ポイントさえ押さえておけば、その模倣はそれほど困難ではない。
逆に言えば、彼の発言は完全に形骸化している。ウンチネタや、ヲタラー一家そのもの
には既に新味はなく、ネタそのものも、ウンチに執着するヲタラーのキャラ設定上発展性に
乏しいため、内容は最早ないに等しい。
問題は、内容はなくとも他者の心象を害してしまう、その形骸にある。
「ヲター」という語尾の口癖については、登場キャラが特徴的な口癖を持っている
「Kanon」という作品へのオマージュとも取れる。だが、限度を超える口癖という
ものは、往々にして他者の心象を著しく損ねるという普遍的事実、さらに「ヲター」は
率直に「オタク」を連想させ、それがセンテンスを結ぶたびごとに連呼されることに
よる心理的効果は、耐性の低い人間には強烈なものがあるだろう。
また、彼はどのような論点もほぼ自動的に「ウンチ」に収束させてしまうので、
基本的に彼との間には、いかなる「議論」も成立し得ない。彼に投げたボールは、
全部ウンチになって彼に食べられてしまうからだ。
これなども、「人の話を聞かず、自分の関心事のみを、相手の心象も省みずに語り
続ける独りよがり」という、一般的な「オタク像」の特徴の一つを忠実に再現した
ものだと言え、煽りのための当てつけとしての性格を十分備えている。
3.意外に他者発言への依存度が高い。
上記2の考察に矛盾するようだが、ヲタラーは他者の発言に非常に敏感である。彼のここ
一連のレスを吟味すれば分かるが、上記2の形式による翻案を施してあるものの、
核となる発言内容は、直前の他者発言から拝借してきているものが多い。決して孤高
を保とうとしているのではなく、積極的に他者との関与を求める意思表示であろう。
しかし、それはまともな対話姿勢の現れではなく、むしろカマをかけているのに近い。
それは彼に直接、敵対的なレスをぶつけてしまった過去の事例から容易に伺える。
ヲタラーは自分に向けられたどのような非難や論難も、それを機械的に取り込み、
独りよがりな「ウンチ」ネタに変換してしまう。ヲタラー発言の主は、それらを全て
「ヲタラー」のレベルでネタとして自動的に処理してしまうのだから、彼との間に
何らかの意志疎通を期待していた人間が居たとすれば、話をはぐらかされたことに
対するもどかしさや無力感、憤りなどのネガティブな感情を禁じ得ないことになろう。
その感情のままに脊髄反射でレスを返してしまえば、それは不毛なループに陥るのは
明白である。
さて、ヲタラーの発言頻度、すなわち出現頻度はかなり不規則ではあるが、一度出現した
場合、一定の時間内に断続的に発言を繰り返すことが分かっている。自発言の直後に
何らかのレスがつけば、脊髄反射に近い即レスを返す。その自レスに対するポスト
スクリプト的な自己レスも頻発する。
一度出現すれば、しばらくの間ヲタラー発言の複数投下は免れない。そして上記の考察の
通り、彼は内容不問で他者のレスに即レスを機械的に返してくるため、もし少しでも
彼のレスを最小限にとどめたければ、彼の出現と同時に沈黙する以外方法はない。
そうなればそうなったで、最近のヲタラーは、最萌ネタに絡めたり、スレ住人に「友好的」
に呼びかけるような、他者のレスに依存しない芸当を身につけているため、もはや
その口を封じるのは不可能に近いだろう。
4.結論めいたもの。
さて、ヲタラーのレスは上記の考察から、非常に攻撃的な特性を備えていることが伺えると
思う。
別の言葉に置き換えれば、極度に挑発的な二段階構造を持っている。
初めてヲタラーを見るものは、そのウンチネタや、名雪を自分の妻だと称する独り
よがりな発言内容、癇に障る口調に対し潔癖症に似た反感を覚えずにはおれない。
ヲタラーに慣れ、発言内容を無視するものは、今度は彼の発言頻度と、それに一々反応
してしまう一見さんや、外部の人間に場を荒らされてしまうことに悩まされる。
「ヲタラー」の考案者は、1や2の考察から、かなり煽りの本質を弁えている人間だと
推察する。そして一度様式化されたヲタラーは、考案者の手を放れて騙りの手に渡っても、
その高度な煽り属性は様式のうちに保存されているため、まるで悪質なウイルスの
ように厄介な存在となる。また、2で述べたようにその模倣は比較的容易であるために、
2chという匿名環境下においては、非常に利用しやすい煽りのテンプレートであると
いえるだろう。
そうして名雪スレに出現するヲタラーの騙りは、3のような行動を取り、ヲタラーのレスに慣れて
しまった住人さえをも苛つかせる効果を発揮する、という図式が読みとれる。これまで
の経験的な事実から鑑みて、この「煽りの構図」にスレとして完璧に耐えることはまず
不可能であろう。
すなわちヲタラーとは、電波を装った非常に粘着度の高い「釣り師」の集団のようなものだ
と推察される。従って、スレを明示的な形で棲み分けのために分割しても、彼らは
新しい釣り場に姿を現すことは疑いない。