Girl Meets Girl…女の子カップルスレ2

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61白米百合 ◆Hm100kPM
>>43-46の続き)
<あたしだけのみゅー>(5)

(そろそろ二分くらいは経ったかな…。後三分我慢すればいいか…。)
 少々退屈してそんなことを考えていた七瀬は、突然ぴくりと体を振るわせた。
「どうしたの?」
 耳元で突然聞こえた明るい声にぎょっとする。
「あ、ううん、なんでもないよ」
(あ、なんだ、もたれかかってきて、偶然触れただけだったのか…。)
 ほっとして体の力を抜く。が、しかし、直後に。
「ふにゃぁーあ!」
 今度こそ。気のせいなはずはなかった。
「ね、ね、ねぇ、あんた今違うところ触らなかった?」
62白米百合 ◆Hm100kPM :02/01/12 22:32 ID:A9YAvnWy
<あたしだけのみゅー>(6)

「え?」
 あくまで不思議そうな顔で。首を傾げて聞き返す繭。
「違うところって、どこ?」
 返事を返そうとして、言い淀む。ぱくぱくと二、三度、口を開こうと試みた後、ようやく出たのは蚊の鳴くような小さな声。すでに耳まで真っ赤である。
「そ…そ…そ…そのぅ…えと…胸…とか…」
「え? 聞こえないよぉ?」
 かなりのレベルのわざとらしさが感じられるようになった繭の声。
「胸! …とか…」
「とかって、他にも? どこなの?」
「それは…その…えと…」
 一瞬の恥じらいが命取りだった。
「ここ?」
 すっ、と繭の手がスカートの中に差し込まれた。
63白米百合 ◆Hm100kPM :02/01/12 22:33 ID:A9YAvnWy
<あたしだけのみゅー>(7)

「ひゃうっ!」
 背筋をびくっと弓なりに反らして悲鳴を上げる七瀬。
「や、やめなさいよっ…あうっ!」
 必至で繭の手を引き離そうとするが、手に力が入らない。その様子を見て、にこっ、と笑う繭。
「やめなさいって…嫌なの? 嫌だったら逃げてもいいよ?」
 そして、繭は一気に総攻撃に移った。
「あ、あうっ、ああっ、ひぁああっ?」
 必至でその場から逃げ出そうともがくが、体中の力が抜けてしまって逃げられない。
「や、やだやだ、やだーっ、やだーっ!」
 じたばたと手足を振って逃れようとするが、その体はしっかりと繭の両手の中に絡め取られてしまっている。
「えへへ、あたしみゅーのことだーい好き! …みゅーは?」
 頬を頬にすり寄せるようにして囁きかける繭。耳元に熱い吐息を吹きかけてみたり、そっと、耳たぶを甘噛みしてみせたりと忙しい。むろん、その間も両手の動きは休まることをしらない。
「す…好きだってばぁ、あうっ、だから、もうやめて、あーっ!」
「わーい!」
 なだめのつもりの言葉は、相手の愛撫を勢いづかせただけだった。
「やーっ、もう、やーっ、あぁーんっ!」
64白米百合 ◆Hm100kPM :02/01/12 22:34 ID:A9YAvnWy
<あたしだけのみゅー>(8)

 かなりの距離をおいてその様子を見つめ続ける、浩平と瑞佳。二人とも、かくんと顎が降りており、そろって青ざめた表情のまま硬直ししている。
「ね…ねえ…」
「お…おう…?」
「止めた…方がいいんじゃ…ない?」
「…」
「…」
「で…でも…七瀬も…なんとなく…念願の…乙女っぽい感じになっちゃってるし…」
「で…でも…あのままだと…『乙女』じゃなくなっちゃったりして…」
「…」
「…」

「やーっ、もう、だめぇーっ、も、もう許してよぉ〜」
 目を潤ませて喘ぎながら艶っぽい悲鳴をあげる七瀬。
「だ〜め♪」
 あっさりそう言ってのけた繭の笑顔は。悪戯っぽくて、意地悪で、そして、とっても幸せそうな笑顔だった。

<おわり>